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2年延期で問われる「WBC」と「侍ジャパン」の意義 稲葉監督の続投問題、メジャーの超一流が不参加の現実 (1/2ページ)

 プロ野球の臨時オーナー会議が12日、オンラインで行われた。会議後の会見で議長を務める横浜DeNAの南場智子オーナー(58)は「減収のインパクトは大きい。プロ野球はかつてない危機的状況」と開幕延期や無観客試合による各球団の経営状況の悪化に強い懸念を示した。そんな中、来年3月に開催予定だった第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が2023年に延期されるとの米報道が飛び込んできた。“13番目の球団”と世界で唯一日本だけが常設した代表チームの存在意義が問われている。(片岡将)

 世界のスポーツが新型コロナウイルスとの戦いからの“出口戦略”を模索する中、侍は置き去りにされそうだ。

 この日、複数の米報道機関が、最短でも23年までのWBC延期を大リーグ機構(MLB)などの承認を経て正式決定される見込みと報道。スポーツ専門局ESPN(電子版)は関係者の談話として「(WBCは)現時点の優先事項ではない」と伝えた。

 オーナー会議でWBCの話題は出なかったというが、日本野球機構(NPB)の斉藤惇コミッショナー(80)は「見送りだという情報はいただいている。われわれとしては、やむを得ないだろうと思う」と受け入れの姿勢をみせた。

 各球団が経営的危機に陥り、12球団によるペナントレースという枠組みの存続が危ぶまれる現状では、国際大会どころではないというのも無理からぬ話ではある。

 また、東京五輪の21年への延期によって、国際大会の過密日程が不安視されていたこともあり、21年3月の開催が見送られる公算はもともと強かった。だが、延期が翌22年ではなく少なくとも2年後の23年までとなる理由はどこにあるのか。

 ESPN(電子版)によると、「WBCの日程と開催要項は、MLBと選手会の労使協定に含まれており、次回大会は来年12月まで有効の大リーグの労使協定で規定されている。その先の開催には再協議が必要になる」という。22年に開催できないのはMLBと大リーグ選手会の事情によるものだ。

 NPB・井原敦事務局長は「(主催者から)延期の情報は届いていない」と日本は完全に蚊帳の外。21年開催の場合に必要な参加契約書も届いていないという。

 「主催者側が近々、方向性を出せるとのことだったので待っていた」と話したが、関係各国の組織に何の連絡もなく、一方的に2年以上の延期という重大事項を決める“アメリカ中心主義”は相変わらずだ。

 2年間の延期によって21、22年の世界規模の国際大会は五輪だけとなる。来年に延期された東京五輪すら感染状況次第では開催が危ぶまれているのが現状。最悪の場合、3年間の空白が生まれることになる。

 さらに、監督問題も浮上してくる。

 五輪の延期に伴い、侍ジャパンは稲葉篤紀日本代表監督(47)に1年間続投を要請。もともと、五輪の半年後に第5回WBCが控えていることから、そこまでは指揮を執ることが既定路線だった。

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