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ドラガン・ストイコビッチ 監督になっても魅せた!度肝抜かれたキックの種類と弾道

 Jリーグの歴代助っ人の中でも、魅せるテクニックを披露してくれたのは、J1名古屋で監督も務めたドラガン・ストイコビッチ(55)ですね。

 ほかのJクラブに来るのではという話も耳にしていましたが、Jリーグ2季目の1994年に名古屋入り。はじめは「ケガが多くてどうかな?」と思っていました。

 しかし、94年後期第11節の市原戦で魅せた、伝説のリフティングドリブルには度肝を抜かれましたねぇ。覚えている方もたくさんいると思います。土砂降りでピッチは水浸し。最悪のコンディションで全くボールが走らない。すると彼はリフティングでボールを自陣から相手の陣営まで運んでいったのです。リフティングだけで、ですよ!!

 2000年天皇杯決勝の広島戦もすごかった。ゴール前で立て続けに、1人でもすごいのに3人にフェイントをかけて、得点を決めました。世界でもめったにみられないプレーでした。

 名古屋の監督になってからも魅せるんです、彼は。09年J1第29節アウェーの横浜戦で、監督が立つテクニカルエリアにピッチから飛んできた山なりのボールを、なんと革靴のダイレクトボレーでゴールにたたき込んだのでした。本人にしてみれば、ボールが来たから思わず蹴って、思わず入ってしまった感もありましたが…。「サッカーというのはテクニックが大事なんだ」というのを、身をもってJリーグに教えててくれた人です。

 私が驚かされた彼のテクニックはキックの種類の多さと、蹴ったボールの弾道が野球でいうスライダーの軌道になるということ。今はやりのブレ球はストンと落ちますよね。通常、ボールを蹴った際の軌道はカーブ回転が多い。でも、彼は違いました。蹴ったボールが「ストレート回転だ」と思っても必ず、GKからすると実に取りづらく嫌らしい、スライダーの変化をするんです。

 こんなテクニックを見せつけられたときにはいつも、「愛称がピクシー(妖精)だから仕方がないか…」と思って、妙に納得してしまったものでした。 (元J1横浜監督・水沼貴史)

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