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【俺の人生第二幕 コロナ激闘編】客室稼働率7割減…ピンチで生きる捕手経験 アパグループ法人営業部所属、元ヤクルト・川本良平氏

 ヤクルト、ロッテ、楽天でプレーした川本良平氏(38)はいま、アパホテルなどを傘下とするアパグループ(東京都港区)で複数の部署の要職にある。対コロナの“多正面作戦”には、捕手として培った広い視野が生きているという。(取材構成・片岡将)

 アパグループでは行政の要請にいち早く応じ、新型コロナウイルス感染者のうち無症状者、軽症者を受け入れています。自治体による一棟借り上げ方式で、日本最大級2311室のアパホテル&リゾート横浜ベイタワーや、都内最大級1111室のアパホテル&リゾート両国駅タワーなどを提供しています。

 ほかのホテルではテレワーク利用、医療従事者の方の宿泊などもありますが、需要は限定的です。客室がどれだけ埋まったかを示す稼働率は、例年なら100%近くで推移するところが3月は50%程度。4月は緊急事態宣言の影響もあり、30%程度まで落ち込みました。

 月間で80%を下回ることなど、ここのところ一度もありませんでした。当社のみならず、観光業界全体が大きな打撃を受けています。その中で私はいま、感染拡大の防止に有効な次亜塩素酸を仕入れ、各ホテルへ配布する業務に携わっています。ゲストはもちろん、スタッフの安全を支える重要な任務です。

 ゴルフ事業室も任されており、安全にプレーしていただくために、ランチ提供のないスルーラウンドプレー導入などの策を講じています。ランチを希望のお客さまには間隔を空けての着席、または屋外に特設テーブルを設置するなど、目に見える形で安心感につなげられればと考えています。

 このように、感染症との戦いは非常に多岐にわたります。大切なのはチームワーク。縦割りではなく、横断的に見渡せる視点が必要です。プロ野球で12年間、捕手でプレーした経験が生きていると感じるのはここです。

 捕手はポジション柄、投手だけでなく内外野とコミュニケーションを取りながら、守備網をつくり上げます。サインプレーでは阿吽の呼吸が必要とされますし、プレーの精度を高めるためには、普段からの意思疎通が重要なのです。私が現在、籍を置く法人営業部は関わる部署が数多くあります。各部署とスムーズに連携を取れるよう、日頃からコミュニケーションを大切にしてきました。

 その成果の一例を挙げるなら、前出の横浜ベイタワーから新規導入した客室用オリジナルドライヤーの選定です。選手時代は遠征先のホテルで、ドライヤーの風量が弱いのが不満でした。乾かすのに時間がかかり熱風で髪が傷んでしまう。時間短縮で電気代も節約できる風量が強いタイプにしたいと考えたのですが、私1人ではどうにもなりません。業務を担う各部署と話し合いを重ねて導入できました。おかげさまでご好評を頂けています。

 私がさらに会社から必要とされる人間になれれば、この先、プロスポーツ業界からのセカンドキャリアの道が、さらに開けるかもしれません。そのような責任感も意識しています。

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