力士悲鳴!制約だらけの7月場所 “3密”支度部屋にアクリル板、準備運動もマスク、湯船禁止 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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力士悲鳴!制約だらけの7月場所 “3密”支度部屋にアクリル板、準備運動もマスク、湯船禁止

 会場を例年の名古屋から、両国国技館に移して行われる大相撲7月場所。初日が19日に迫る中、日本相撲協会は13日になって有観客開催を決定した。コロナ禍で5月の夏場所が中止されたため、力士たちにとっては3月の春場所以来、4カ月ぶりの土俵となる。東京都内では新規感染者が再び増加傾向にあり、これまで以上に規制だらけの厳戒態勢で実施される本場所が、相撲に影響するのは必至。協会幹部からも「過酷」と同情の声が上がるほどだ。(塚沢健太郎)

 当初は無観客の開催を目指すとしてきた7月場所。初日のわずか6日前に一転、約2500人の観客を入れて実施することが発表された。定員は約1万1000人から4分の1に制限され、土俵たまり席はなし。4人が座れるマス席も定員は1人に。2階のいす席は左右に3席、前後も1席ずつ空ける。飲酒は禁止。売店も縮小され、名物の焼き鳥は予約制となる。

 通常は朝8時の前相撲から観戦できるが、午後1時開場に変更され、三段目以下は無観客。声援は厳禁で、警備の親方衆が見回り注意する。横綱が敗れた際の座布団投げも、「ありえないでしょう」と芝田山広報部長(元横綱大乃国)。

 無観客で開催された3月の春場所でも、力士には多くのガイドラインが設けられたが、今場所はさらに増えた。

 場所開催へ最大のネックとみられていたのが、力士からも「3密もいいところ」と不安の声が上がっていた支度部屋。特に両国では地下にあり、ほとんど換気できない。5メートル×28メートルの広さに幕内21人、十両14人。さらにその付き人と合わせて、ピーク時には約100人が密集。これではリスクが大きすぎる。そこで、国技館別棟2階の相撲教習所を十両の臨時支度部屋とし、密を回避。さらに部屋の中では、力士の間をアクリル板で仕切るが、巨漢ぞろいだけにかなり窮屈になりそうだ。

 マスク着用はもちろんのこと、準備運動中も外してはいけない。取組に向かう際に支度部屋を出て外し、取組後は新しいマスクに取り換える。芝田山広報部長は「マスクを外すことで濃厚接触者扱いになってしまう。非常に力士にとっても過酷なことじゃないかと思うが、これをなくしてはなかなか開催は難しいということ」と説明。ここまで徹底しないと、専門家からゴーサインを得ることができなかったのだ。

 支度部屋での滞在時間を短くするため、髪結いは部屋で極力行う。取組後は風呂に入るが、湯船は禁止でシャワーのみ。横綱白鵬ら長風呂の力士は、ここでも調子が狂うだろう。国技館への往復の途中で、飲料の購入以外の立ち寄りも禁止だ。

 あれもダメ、これもダメの厳戒場所。ただし、春場所では新型コロナウイルス感染者が1人でも出た時点で中止と決めていたが、今場所は条件が緩められる。芝田山部長は「感染しないということを前提に、ではない。出た状況を踏まえて、部屋を封鎖するのか、とかですね。今回は1人でも出たら中止ということにはなりません」と明言。3月場所より完走できる公算は大きくなったが、力士にとっては間違いなく過酷な15日間となる。

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