巨人-楽天トレード第2幕の舞台裏 方針真逆の両球団が“絶妙にマッチ” - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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巨人-楽天トレード第2幕の舞台裏 方針真逆の両球団が“絶妙にマッチ”

 ブルペンが火の車の巨人は14日、高田萌生投手(22)を交換要員としたトレードで、楽天から高梨雄平投手(28)を獲得したと発表。まるで方針が違う両球団の思惑が、絶妙にマッチしたトレード劇の舞台裏とは-。

 ともに2017年にプロ入り。背番号も同じ「53」ながら、両投手のチーム内での立ち位置は大きく異なる。

 大学、社会人を経てドラフト9位で入団した高梨は、左横手の変則フォームから“左殺し”のワンポイント救援で頭角。18年には日米野球の日本代表にも選ばれた。通算164試合で123回を投げ、防御率は1・90。

 一方の高田は岡山・創志学園高からドラ5入団。18年にイースタン・リーグで最多勝、最優秀防御率、最高勝率の3冠に輝き、毎春キャンプでも1軍首脳陣から先発の一角と期待されてきた。だが走者を背負った投球に課題を抱え、1軍登板は通算3試合で防御率11・57と伸び悩んでいた。

 実績では断然、高梨の方が上。だが石井GMがこの日、「左打者に左投手というナンセンスな時代は終わっている。今はイニングを稼げる投手がすごく重要」と説明したように、現体制でワンポイント要員の高梨の評価は低く、今季まだ1軍登板はなかった。しかも米大リーグの新ルールが1年後に日本でも導入される慣例からいって、来季からワンポイントが禁止される可能性もある。

 賞味期限が今季限りだとしても、悲願の日本一奪回を目指す巨人には必要なピース。中継ぎのコマ不足解消へトレードを申し込んだ。日本球界の通例なら、交換相手と年俸が釣り合うよう調整するものだが、石井GMが4800万円の高梨の見返りで指名したのは、700万円の高田だった。

 先細り感のある高梨とは対照的な、高田の将来性を買ったとみることもできるが、楽天関係者は「先日のトレードもそうだが、コストカットの動きが目立つ。親会社が社運を賭けた携帯電話事業が、うまくいってない影響らしい」。先月25日に成立したトレードでも、楽天は年俸2億円のウィーラーを放出し、巨人から同1450万円の左腕の池田を補強している。

 逆に巨人は内定していた新外国人野手が、コロナ禍で来日できなくなって破談。予算が浮いており、立て続けの不均衡トレードにも支障はなかった。=金額はいずれも推定

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