エモやん語った“長嶋超え”原監督・前編 「名将としては顔がさわやかすぎるかな」球団歴代2位の通算1035勝達成も…名監督扱いされない理由 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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エモやん語った“長嶋超え”原監督・前編 「名将としては顔がさわやかすぎるかな」球団歴代2位の通算1035勝達成も…名監督扱いされない理由 (1/2ページ)

 巨人が14日の広島戦(マツダ)に7-2で快勝し、2日で首位に返り咲き。原辰徳監督(61)は監督通算1035勝とし、長嶋茂雄監督を抜いて球団歴代2位に立った。これまで13年間で日本一3回、リーグ優勝8回と圧倒的な成績を残してきたが、なぜか「名将」「名監督」といった称賛を浴びることは少ない。親交の深い野球評論家の江本孟紀氏(72)が、今月発売された新著「監督 原辰徳研究」でも徹底研究した、その独特な指揮官像を説き明かす。(聞き手・塚沢健太郎)

 --この本を書くきっかけは

 「改めて見てみると、納得せざるを得ない成績を残しているのに、評価されていない。世間からは野村克也監督(ヤクルトなど)や落合博満監督(中日)のように名将、名監督といわれないのはなぜかと疑問に感じた」

 --一体なぜなのか

 「冗談で言ったんだけど、顔じゃないか? さわやかな顔をしていて、世間の名将のイメージにつながってない。ひねくれた顔の方が名将っぽく見える。策士といわれるような人や一代で築いた大会社の社長も、イケメンや男前はいない」

 --確かにいまだ若大将のイメージだ

 「原監督は13年やってBクラスが1回(2006年4位)しかない。24年やってBクラス10回、最下位4回のノムさんと比較するのが一番いい。ノムさんだって強いヤクルトを率いたときは優勝しているけど、弱い阪神、楽天では最下位だった。そういうイメージというのが、いかに大事かということ。原監督も決して、強いチームばかりを率いたわけではない」

 --長嶋監督も逆指名やFAで大物を集めて15年間で優勝5回

 「原監督もFAでヨソから選手を連れてきているけど、去年の丸だって広島のときほど打っていない。菅野が規定投球回数にも達しなかったのは誤算だったようだけど、しんどいなかでやりくりしていた。他が弱いというのもあるけど、去年の優勝が一番原監督の特徴が出たシーズンだった」

 --2次政権と、昨季からの3次政権で違いは

 「年々進化している。去年はあんな戦力で優勝するとは思わなかった。“俺は厳しいぞ”というのを遠慮なく前面に押し出した。生え抜きの監督は結構、選手に気を使うものなのに、そこがますますシビアになってきた。人気と実績にあぐらをかいている監督が他球団には多いけど、そこはまったく違う」

 --こんな大監督になるとは思わなかった?

 「話をしていても話題が広い。ノムさんは野球の話しかしなかった。原監督は政治、経済、社会、人物、ありとあらゆる分野に詳しい。練習中にケージ裏に行って結構長く話していても、野球の話はほとんどしていない。視点が違うよ。人に対する目配りもすごい」

 --どういうことか

 「お客さんが来ると、相手のことをよく知っているというオーラを出す。最近も知人が『原さんがこんなことを覚えててくれていた。あの人はすごいですよ』と喜んでいた。驚くようなことを知っている。他の監督はそういうケースがない」

 --長嶋監督の下でコーチを3年間務め、帝王学を学んでいた

 「教えを受けたのではなくて、スーパースターはどうやって振る舞うのか、学んだと思う」

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