【中山徹 俺にも言わせろ】松山英樹、本来の力出せず 疲れ持ち越したか - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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松山英樹、本来の力出せず 疲れ持ち越したか

 ショットはピンに面白いように絡み、パットが決まる。スコアカードの数字に〇をつけ、その数が増えていく。バーディー奪取の嵐。そんなアンダーパーのスコアを出した前日とは打って変わって、翌日はオーバーパーの大叩き。プロゴルファーに限らず、アマチュアのアスリートゴルファーなら経験があるはずだ。

 何をやってもうまくいく日もあれば、やることなすことすべて裏目裏目に出てしまう日もある。勝負師っていうのは、運・不運の浮き沈みも激しいんだよな。

 米ツアー「ワークデイ・チャリティーオープン」3日目。首位のC・モリカワとは4打差の4位タイ発進した松山英樹は、イーブンパーでホールアウトした。そのプレーぶりをテレビ観戦して「好調時のスイングとは違うな」と俺は感じた。スイングに安定感がない。スイングのどこが悪いとかではなく、全体的に力みが漂っている。力みは、よどみをもたらす。シュッと軽く振っているように見えて、クラブはビュンと走るのが松山の本来のスイングだ。

 予選ラウンド2日間は67、68とアンダーパーで回り、3日目のスコア次第では優勝の2文字が見えて来る順位につけながら、松山は平凡なパープレーに終わった。

 勝ちたい思いが強まり過ぎたのか、それとも前夜の食事が良くなかったのか、寝つきが悪く睡眠不足だったのか。スコアを伸ばせなかった理由のひとつとして、疲れを持ち越したことも挙げられる。

 面白い話をお教えしよう。ツアープロの多くが、スタート前の練習で最初に行うのはパットだ。実は、これがとても重要なんだ。なぜなら、その日のショット傾向がパットに凝縮されているからだ。思ったよりも左に引っ掛けてしまう、右に押し出してしまう。それをあらかじめ確認してからドライビングレンジに足を運び、スイングとショットを確認する。すぐに修正できることもあれば、今日の持ち球はフック(あるいはスライス)だと割り切ってスタートティーに向かうこともある。

 朝イチのパット練習、それも1球目を俺はいつも重要視している。ラインどおりにボールを真っすぐ打てた日なんて、スコアをどれぐらい伸ばせるのか…と、ひとりほくそ笑んでしまうんだ。 (構成=フリーライター・伝昌夫)

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