【メジャーの旅】60試合変則シーズンなら「名門対決」濃厚 ヤ軍・田中、悲願の世界一なるか - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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60試合変則シーズンなら「名門対決」濃厚 ヤ軍・田中、悲願の世界一なるか

 大リーグは今月23日(日本時間24日)に開幕。だが、新型コロナウイルス感染を懸念し、今季出場を辞退する選手が相次ぎ、PCR検査で陽性反応を示す選手も続出。今後も予期せぬ事態が起こりそうだ。

 こうした状況下で優勝のカギを握るのは層の厚さ。通常の162試合でなく60試合ならどのチームも勝つチャンスはありそうだが、やはり選手層が物を言う。そういう意味でも米メディアが本命視するのはヤンキースとドジャースだ。

 思えば、1981年、大リーグはFA制の補償で労使が対立し、6月12日から50日間もストライキが続いた。それによって、スト前後で分けた異例の2シーズン制を採用。前後期優勝チーム同士でプレーオフを行い、地区優勝を決めた。

 しかし、チームによって試合数が合計110試合前後とバラバラ。そのため、ゲームに引き分けのない米国ではあり得ない勝率の差で優勝が決定。また、前後期を通して最高勝率チームがプレーオフに進出できないなど矛盾だらけだった。

 そんな中、ア、ナ各リーグで優勝したのがヤンキースとドジャースだった。かつて、ニューヨークに両チームとも本拠地を置き、毎年のようにワールドシリーズで対戦。元祖「サブウェーシリーズ」とも呼ばれた世紀の黄金カード再現だ。

 全米中の人々を熱狂させた名門対決はドジャースが2連敗のあと4連勝で逆転優勝。16年ぶり世界一の立役者はメキシコ出身で弱冠20歳の怪童フェルナンド・バレンズエラ。史上初の新人王、サイ・ヤング賞と同時受賞で話題を独占した。

 それ以来、ワールドシリーズで両チームの対戦はない。ヤンキースは2009年に松井秀喜氏が日本人初のシリーズMVPに輝いて以来リーグ優勝すらなし。一方、ドジャースに至っては1988年以来31年間も世界一から遠ざかっている。

 くしくも、39年ぶりの変則シーズンで名門対決なるか? そして、今月4日の練習で打球頭部直撃から順調に回復するヤンキースの田中将大にとって、悲願の世界一なるかが最大の見どころとなりそうだ。(大リーグ評論家・福島良一)

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