【藪から棒球】教え子が米ドラフト指名も…マイナーリーグ中止 有望な若者たちに救いの手を! - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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教え子が米ドラフト指名も…マイナーリーグ中止 有望な若者たちに救いの手を!

 日本のプロ野球に続いて、米大リーグもようやく23日(日本時間24日)に開幕します。今季は60試合というド短期開催となりますが、移籍1年目の筒香、秋山、山口俊の3選手はケガに気をつけてぜひとも頑張ってほしい。もちろん、2年ぶりに投打の「二刀流」を体現するエンゼルスの大谷の活躍にも期待です!

 新型コロナウイルスの感染リスクから、ジャイアンツのバスター・ポージーら有力選手が今季の出場を辞退するなか、個人的に気になるのは史上初のシーズン中止が決まった3A以下のマイナー選手たち。メジャークラスの選手であれば、これまで稼いだ貯金を切り崩して生活することもできるでしょうが、マイナーはそうはいきません。

 将来有望な人材のなかには今季、第一歩を踏み出した私の教え子もいます。昨年のドラフトでパイレーツから39巡目、全体1174位で指名されたダニエル・ロス投手です。2014年から毎年6月に米軍横須賀基地内で開かれている、高校生が対象の野球教室で私が指導した1期生でした。

 参加者は60人ほどで、メジャーのスカウトたちと手分けして、私は20人いる投手を担当。ブルペンでの技術指導、トレーニング方法の助言などをしました。ダニエル君は190センチ以上の長身で、まともな指導も受けないうちから、速球はいきなり140キロ近くを計測。カブスのダルビッシュ投手ばりの、手の大きさが印象的でした。

 彼はその後も3回ほど、私の個別指導を受けるため、母親と一緒に大阪を訪ねてきました。重点を置いたのは、ネットスローで手首と肘の関係を徹底的に覚えてもらうこと。大学時代にはフィリーズなど複数球団のスカウトから注目されるほどに成長。夢の入り口へとたどり着いたのです。

 ただ、さきにも述べたとおり、コロナ禍で今年のマイナーは中止。来年もプレーできるか分からず、1円も稼げない野球人生に迷いが生じた選手は、彼だけではないでしょう。今でも投球の動画を送ってくれるので、ワンポイントアドバイスを送り励ましています。

 日本のプロ野球に目を向けると、今季は9月末まで移籍や助っ人の加入が認められています。来日後も一定期間は隔離される問題などがついてまわりますが、将来ある米マイナーの若者たちを何とか救えないか。手を差し伸べる球団が現れることを切に願っています。

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