開幕まで1年!東京五輪「今秋にも審判」か 試金石は来年5月、東京で開催予定の「FIFA総会」 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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開幕まで1年!東京五輪「今秋にも審判」か 試金石は来年5月、東京で開催予定の「FIFA総会」 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの影響で延期された東京五輪が、来年7月23日の開幕まで1年を切った。17日に国際オリンピック委員会(IOC)総会で競技日程が承認され、森喜朗大会組織委員長(83)は「(五輪を)やるのか、やらないのか。それが一番重要だった。これで予定通りできる」と明言した。だが、肝心の感染症対策や数千億円にものぼるとされる追加経費などの問題は、秋以降に先送り。国内外で開催を危ぶむ声がくすぶるなか、審判が下るXデーは今秋にもやってくる。(編集委員・久保武司)

 開幕までちょうど1年前の23日、開会式会場となる国立競技場で「一年後へ。一歩進む。~+1メッセージ~ TOKYO2020」と題したセレモニーが開催され、動画が生配信された。

 白血病からの復活を目指す競泳の池江璃花子(20)が、聖火をともしたランタンを手に登場。「今から、1年後。オリンピックやパラリンピックができる世界になっていたら、どんなに素敵だろうと思います。もちろん、世の中がこんな大変な時期に、スポーツの話をすること自体、否定的な声があることもよく分かります。ただ、一方で思うのは、逆境からはい上がっていく時には、どうしても、希望の力が必要だということです。世界中のアスリートと、そのアスリートから勇気をもらっているすべての人のために。1年後の今日、この場所で希望の炎が、輝いてほしいと思います」と語った。

 3月24日に五輪の1年延期が決まると、組織委はまず会場確保と競技日程の再設定に全力を注いだ。この2つにめどが立ったことで、17日のIOC総会で承認を受け第一関門を突破。森会長はウェブ会見で「安心して東京大会を目指していただきたい」と選手たちに呼びかけた。室伏広治スポーツディレクター(45)も「ここまでくるのも奇跡だった。アスリートにとって目標設定ができる」と続けた。

 一方で、今回の総会に世界各国からオンラインで参加した100人近い委員から、東京五輪の開催や追加費用に関する質問はゼロ。異様な沈黙が支配した。

 数千億円ともされる追加費用について、武藤敏郎事務総長(77)は「見積もりの作業を進めており、秋にも全体像を示したい」と話した。組織委関係者も「報道でいろんな金額が出ていますが、本当にまだ精査している段階」と話す。デッドラインは9月下旬のIOC調整員会。IOCの負担に大きな期待はできず、その内容次第では国内で反発が出るだろう。

 開催実現に向けて、武藤事務総長は「コロナ対策が最重要課題」と位置付けるが、状況は悪化の一途だ。開催都市の東京ではこの日、新規感染者が初の300人台となる366人。全国でも1日当たりの感染者は981人に上り、2日連続で過去最多を更新した。

 武藤事務総長は「国が前面に出ていただかないと、組織委では対応できない」と強調。東京都、組織委も含めたコロナ対策会議は9月に発足する。IOCのバッハ会長は、これまで否定的だった観客制限にも「ひとつのシナリオ」と軟化。室内競技の無観客開催、さらに「観客を日本在住者に限定する」という仰天構想も組織委内部で検討されている。こうした対策を年内に取りまとめるが、その前にIOCが中止を決めてしまえば、すべて水の泡だ。

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