【ダッグアウトの裏側】ブルージェイズが「ホームレス」に…山口俊もたらい回し ようやく決まった代替地はマイナーの本拠地 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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ブルージェイズが「ホームレス」に…山口俊もたらい回し ようやく決まった代替地はマイナーの本拠地

 米大リーグが約4カ月遅れでの開幕早々、シーズン打ち切りの危機に立たされている。マーリンズが新型コロナウイルスに集団感染。試合が延期される事態に陥った。

 米国の感染者数は約430万人で世界最多。先に開幕した台湾や韓国、日本のプロ野球とは比較にならないほど感染リスクが高い。その影響をもろに受けたのが、山口俊投手(33)所属のブルージェイズだ。カナダの感染者数は約11万人。本拠地・トロントでの試合は感染拡大の危険性があるため、政府から開催許可が出なかった。今季の全60試合がアウェイとなる、まさに「ホームレス」になってしまった。

 代替地の候補は、トロントから南へ車で約6時間のペンシルベニア州ピッツバーグにあるPNCパーク。パイレーツとは共有で合意したが、同州保健当局からは使用を認めてもらえなかった。キャンプ地のフロリダ州ダンイーデンは感染者が多く、候補から外された。

 たらい回しの揚げ句、開幕戦の開始数時間前に発表されたのは、ニューヨーク州バファローだった。トロントから車で2時間弱の距離だが、ここを2013年から本拠地にしているのが、マイナーリーグ傘下の3A・バイソンズ。ブ軍の選手にとってバファローはマイナー落ちを意味するため、早くもブーイングが上がっているそうだ。

 今季のマイナーリーグは全試合が中止。球場の設備と感染防止策が整うまで、ブ軍は相手球団の本拠地でホームゲームを行う。バファローでの初戦は、来月11日(日本時間12日)のマーリンズ戦の見込み。メジャーの試合が開催されれば、1915年以来105年ぶりという。

 ブ軍の開幕戦の先発オーダーは1番・ビシェット、2番・ビジオ、3番・ゲレロと、かつての強打者を父に持つ2世選手が並び期待を抱かせた。将来有望な若手が、メジャー昇格前の舞台でプレーするのは気の毒でならない。

 ■田代 学(たしろ・まなぶ) サンケイスポーツ編集局次長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」。 

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