阿炎は本当に更生できるのか…? 理事会でも露呈した問題児ぶり 聴取に虚偽報告、同行力士と“口裏合わせ”も - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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阿炎は本当に更生できるのか…? 理事会でも露呈した問題児ぶり 聴取に虚偽報告、同行力士と“口裏合わせ”も

 日本相撲協会は6日、東京・両国国技館で理事会を開き、外出禁止を破って「夜の店」に足を運んだ東前頭5枚目の阿炎(26)=錣山=に出場停止3場所、5カ月の報酬減額50%の処分を決めた。出されていた引退届は預かりとし、再び問題を起こした場合に受理する。ただ、理事会で阿炎が見せた挙動からして、フダつきの問題児が近々に“一発アウト”となる危険性は高いと言わざるを得ない。阿炎と同席していた、幕下の極芯道(24)=錦戸=は2場所出場停止。写真の流出で飲食店での会食が露見した、田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)は一番軽い譴責となり、処分には大きな差が出た。(塚沢健太郎)

 普段は約1時間で終わる理事会が、今回は2時間半も要した。

 阿炎は協会から出されていたコロナ対策のガイドラインを破り、不要不急の外出を繰り返していた。7月場所前と場所中の2度ずつ計4回、接待を伴う「3密状態」の夜の店で飲食、遊興にふけったことが発覚。錣山親方の判断で7日目(7月25日)から休場し、14日目(8月1日)に引退届が提出されていた。

 理事会では「引退届を受理した方がいい」「残す余地はない」「幸いにして陽性が出なかった。処分を重くして残す方法はないのか」などさまざま意見が出たが、採決の結果、「引退届を受理しない」が優勢となった。

 阿炎は昨年11月にSNSへ不謹慎な投稿。この事案を受けた今年1月の講習会でも問題発言と、2度の厳重注意を受けたばかり。今回も聴取に対し「(7月)24日は行っていない」と虚偽報告したのがバレると、同行していた極芯道に口裏合わせを働きかけるなど、悪質な立ち回りを見せた。

 この日の理事会では、阿炎にも弁明の機会が与えられたが、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「何で入ってきたか、わかっていないように見えた。わかっているのだろうけど…」と困惑気味に内情を明かした。

 「イマドキといえばイマドキなのかね。最初に入ってきたら『大変ご迷惑をかけてすみません』と発せられるはずなんだけど。そういうことが、できない子なんだろうね。大人としての言葉のキャッチボールがうまくできない」と首をひねるばかり。反省の色が見えない姿に、「また同じことを繰り返す」と懸念する声も挙がったという。

 そこで師匠の管理下のもと、当面は錣山部屋で生活することになった。阿炎は7月場所前に結婚したばかり。「結婚したからこそ、しっかりしてもらわなければいけない。今のままでは、本当にまた、とんでもないことになってしまうこともあるかもしれない。しっかりした大人になってもらわなければいけない」と、芝田山部長は更生を期待するのだが…。

 出場停止3場所は、巡業を休場していた間にモンゴルに帰国し、サッカーに興じた元横綱朝青龍の2場所を上回り、近年では一番長い。来年春場所には幕下下位か三段目まで番付が落ち、基本的には無収入となる。

 新婚生活が奪われ、不自由な集団生活に逆戻り。満足に金も稼げず、半年にも及ぶみそぎの日々に、問題児が耐えられるのか。今後は程度を問わず迷惑をかけたら即、協会が預かった引退届を受理することが決まっている。理事会で心配されたとおり、早々に一発アウトの不安は否めない。

 “共犯”の極芯道は右膝の負傷で1月から休場し、5月に手術を受けている。リハビリ中の遊興は阿炎以上に悪質とも受け取れるが、過去の処分歴がないことから2場所出場停止となった。阿炎の師匠の錣山親方は6カ月の報酬減額20%。極芯道の師匠の錦戸親方(元関脇水戸泉)は譴責となった。

 不要不急の外出に関わるもう1つの問題では、飲食店で寝ている写真が流出した田子ノ浦親方は場所中に職務復帰しており、懲戒処分も一番軽い譴責にとどまった。

 場所直前の7月17日に訪れた飲食店で寝入ったところを、従業員が撮影してフェイスブックに友人限定で公開。「田子ノ浦師匠と男飲み。二人で撃沈…」「師匠は芋ロックを全て一気で50杯は飲んでいた。お相撲さんってやっぱ凄いわ。」などと投稿していた。

 実際は焼酎水割り10杯程度で、服薬の影響や疲労から数分間眠ってしまったもので、泥酔はしていないという。後援者の店でほぼ貸し切り状態。時間も1時間半で、3密ではなかったと認められた。だが、ガイドラインを破ったのは阿炎らと同じ。弟子を指導しなければいけない師匠の方が処分が甘いのは、世間には理解しづらいだろう。

 なお、おかみさんからのモラハラが原因で、4日に力士9人が集団脱走した元幕内北桜の式秀部屋の一件は、理事会で議題にも挙がらず。

 芝田山部長は「あれはコンプライアンス事案にはならないという感じがします。暴力沙汰があったわけではなく、部屋の中での問題ですから。かみ合わないところを、部屋の中で調整していくということだけですから」と説明。すでに力士は部屋に戻っているという。

 元幕内旭里の中川部屋は暴力に加えて、パワハラ、モラハラで部屋閉鎖となったが、こちらは不問で終わりそうだ。

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