【メジャーの旅】マエケンの投球にしびれた! “優勝請負人”モリスの再来か - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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マエケンの投球にしびれた! “優勝請負人”モリスの再来か

 ツインズ・前田健太投手(32)の投球にしびれた。今月18日、本拠地でのブルワーズ戦でもう少しでノーヒットノーランの快投。日本人大リーガーで野茂英雄、岩隈久志に次ぐ3人目の偉業達成こそ逃したが見事な投球だった。

 何しろ、速球にスライダー、チェンジアップで球団新記録の8連続を含む12奪三振。メジャー移籍後最多115球中26個が空振り。外野に飛んだ打球は僅か1本だけ。新型コロナウイルスのもやもやを吹き飛ばす快投を見せてくれた。

 昨年ツインズは球団史上2位の101勝を挙げて地区優勝。メジャー史上最多307本塁打の強力打線が原動力となり、ヤンキースの「ブロンクスボンバーズ(爆撃機)」の向こうを張って「ボンバスクアッド(爆弾部隊)」の名をはせた。

 ただし、先発投手陣がやや物足りなかった。ア・リーグ5位の防御率4・19を残したものの、大舞台に強いエースが不在。そのため、地区優勝してもプレーオフで勝てず。とりわけ、ヤンキースに対し13連敗という不名誉な記録を作った。

 そこで今年2月にドジャースから大試合での経験も豊富なベテラン前田を獲得。すると、新天地で「先発にこだわりたい」という意地もあり、開幕から無傷の3連勝。逆に調子が出ないホセ・ベリオスに代わるエース級の活躍を続けている。

 思えば、1991年ツインズにジャック・モリスという大投手がいた。80年代最高の投手といわれ、84年のタイガース時代にノーヒッターと世界一。89年、右肘を痛めて6勝に終わるが復活への意地もあり、生まれ故郷ミネソタに帰って来た。

 すると、エースとして大車輪の活躍を見せて、20世紀初の前年最下位からリーグ優勝。ワールドシリーズではブレーブス相手に第7戦延長10回を一人で投げ抜き、1-0の完封勝利。文句なしでMVPに輝き、世界一の立役者となった。

 そんな栄誉の殿堂入りも果たしたモリスと重ねて見えるマエケンの鬼気迫る執念。91年以来の世界一を目指すツインズで“優勝請負人”モリスの再来になると言っても、決して大げさな表現ではない。(メジャーリーグ評論家・福島良一)

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