全米Vで“大坂なおみの時代”到来か 「女子テニス界背負う存在」「セリーナに匹敵」世界が絶賛 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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全米Vで“大坂なおみの時代”到来か 「女子テニス界背負う存在」「セリーナに匹敵」世界が絶賛 (1/2ページ)

 全米オープン決勝(12日=日本時間13日)で元世界ランク1位の強敵、ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)に1-6、6-3、6-3で逆転勝ちし、2年ぶり2度目の優勝を果たした大坂なおみ(22)=日清食品。若さに加え圧倒的なパワーとスピード、そして、絶体絶命のピンチから逆転勝ちした精神面の成長は世界中から高く評価されている。女子テニス界に“大坂時代”の到来を告げるかのような四大大会3勝目だった。

 大坂は優勝から一夜明けて「前回よりもこの瞬間を楽しむことができている。初優勝は瞬く間に起こったが、今回は努力が必要なのをよく理解していた。全く違うように感じる。精神的にもいい状態。(人種差別に抗議する)マスクを着けたことでプレッシャーは少しあったがモチベーションにつながった」と振り返った。

 スポーツ・イラストレーテッド誌は「全米オープンに2度勝ったことで、大坂はWTA(女子テニス協会)を背負って立つ選手になった」と太鼓判を押した。

 「男子テニスはロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチの3人が長くテニス人気を支えてきたが、間もなく3人ともいなくなる心配をしなくてはならない状況に追い込まれる。しかし、WTAには大坂がいる。女子テニス界にはメジャーを3勝以上してなお現役の選手が4人いるが、全員30代。そこへいくと大坂はまだ22歳。ダイナミックで運動神経に優れており、なにより発展途上だ」と期待を寄せた。

 CNNテレビは「23歳以下で3つのメジャーを獲ったのはマリア・シャラポワ以来。シャラポワはグランドスラム大会で5回優勝して引退したが、大坂はそれ以上を期待できる」とした。

 米スポーツ専門局ESPNは「大坂はコートの内外でその存在を動かぬものにした」と伝えた。

 こうした称賛が止まないのは今大会決勝での勝ち方にある。

 第1セットで13個のエラーを犯し、わずか26分、1-6で落とした時は、誰もが大坂の敗色濃厚と感じたはずだ。大坂もラケットをコートに叩きつけた。ところが、「1時間以内で負けたら恥ずかしい。とにかく悪い態度はやめようと心に決めた」と食らいつき、勝機を見いだした。

 全米オープンで第1セットを落としたあと逆転したのは1994年、アランチャ・サンチェス・ビカオ(スペイン)がシュテフィ・グラフ(ドイツ)を倒して以来、26年ぶり。それほどこの大舞台での逆転は難しい。

 スポーツ・イラストレーテッド誌は「アザレンカに第1セットを取られたが、ここでそのままずるずると負けてコートを去るようなことはなかった。セリーナ・ウィリアムズ(米国、四大大会23勝)が最も強かった時にそっくりだ」とした。

 同誌はさらに「大坂が白人警官による黒人への差別に抗議するため7枚のマスクを用意したのもいい方向に進んだ。無観客だったが、大坂は世界の数百万のファンのハートを捉えた」とした。

 大坂は8月27日、今大会の前哨戦「ウエスタン・アンド・サザン・オープン」の準決勝を突如、棄権すると宣言。ウィスコンシン州で起きた警察官による黒人男性の射殺事件に対する抗議が理由だったが、主催者は大坂の抗議に賛同して大会を1日中止し、ボイコットを翻意させた。大坂がテニス界にとって、どれほど貴重な選手であるかを改めて思い知らされた出来事だった。

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