自力V消滅…覇気ない阪神ベンチ 巨人との差は?“悔しさ”出せない選手多く - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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自力V消滅…覇気ない阪神ベンチ 巨人との差は?“悔しさ”出せない選手多く

 背水の陣で臨んだ阪神は15日の巨人戦に逆転負けを喫し、今季は東京ドーム7戦全敗。自力優勝が消滅し、宿敵に優勝マジック点灯を許した。好き放題にやられ続ける虎のベンチには、覇気のない淡泊な空気が充満している。

 4連勝と勢いをつけて乗り込んだ敵地。必勝態勢の3連戦を初戦から落とした。この1敗は数字以上に重さを感じる。

 これまで今季3戦全敗と手も足も出ない相手エースの菅野から、5回までに3得点。だが今季の巨人戦で防御率0・90と好相性だった先発左腕の高橋遥が、1点リードの6回に集中打を浴びてKOされた。

 チーム関係者は「巨人は坂本、岡本、丸の長距離砲ばかりが目立つけど、伏兵もやっかいだし隙のない攻撃パターンで着実に決めてくる。うちは坊ちゃん、お嬢ちゃんの上品な野球しかできない。投打ともに巨人と100倍レベルが違うのは、そういったところが大きい」と肩を落とす。

 これだけ実力差を目の当たりにしていれば、その分だけ悔しさも倍増しなければいけないのに、聞こえてくるベンチ内の空気には温度差がある。

 前出関係者は「今年は勝っても腹が立つことは多々ある。覇気がなく、悔しさを出せない選手が多いよ。巨人とゲーム差が開いて、モチベーション維持が難しいのは分かるけど、淡々と『今日は負けた』『今日は勝った』では、いつまでも追いつかない。だから、肝心な場面でやっぱり当たり負けする…」と手厳しい。

 この日も奪った3点のうち2点は近本のソロ本塁打。得点圏で出た適時打は初回の糸原の1本だけだった。生え抜きの主砲で比較しても、巨人岡本が阪神戦で13打点を挙げているのに対し、阪神大山の巨人戦はソロ本塁打による2打点のみ。12試合でいまだ適時打を1本も打っていないのだ。

 前出関係者は「もっと感情をあらわにしたっていい。“喜び”に関しては去年、矢野監督がガッツポーズを率先したこともあってだいぶ浸透したけど、悔しさ、腹立たしさ、粘りをプレー中だけでなく、ベンチにいても出さないと。巨人ベンチを見ていると、妙な緊張感を持ちながらもしっかり喜び、悔しがってますよ。そこが一番の差だと思う」と訴えた。

 チャンスでのひ弱さをベンチワークでなんとか打開しようと、矢野監督は2点を追う7回無死一、二塁で、梅野にバスターエンドランのサインを出したが空振り。二走の小幡が三塁タッチアウトで、絶好機を逃した。

 矢野監督は、勝ちきれなかったことは「俺が受け止める。(チーム全体の)成長がもっと必要」と話したが、これで今季対戦は3勝11敗。開幕3連戦3連敗に始まり、巨人を走らせた要因をつくった責任は大きい。 (山戸英州)

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