正代優勝で大関昇進も…謹慎中の師匠に伝達式出席を許す協会の不可思議 力士を指導する親方の方が責任軽く - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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正代優勝で大関昇進も…謹慎中の師匠に伝達式出席を許す協会の不可思議 力士を指導する親方の方が責任軽く

 ■大相撲秋場所千秋楽=9月27日、両国国技館

 弟子の快挙に水を差した師匠に、まさかの大甘裁定だ。関脇正代(28)が13勝2敗で初優勝を飾り、場所後の大関昇進も確実とした。謹慎中の時津風親方(元幕内時津海)も、30日の伝達式への出席は認められることになりそうだ。

 優勝の懸かった大一番で、新入幕の翔猿(28)=追手風=に攻め込まれるも、土俵際で逆転の突き落とし。正代は「信じられないですね。今までの相撲人生で一番緊張したかもしれないです。(大関は)実感が全然わかない。相撲界に入る前から憧れていた地位」と喜びを語った。

 伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「ここ5場所を見ても勝ち星が安定している(11勝以上4度、優勝次点2度)。今日もここぞというところで前に出て攻めている。これからまだまだ期待できる」と評価。大関昇進の目安とされる三役で3場所合計33勝には1勝足りないが、優勝した勢いで大関の座を勝ち取った。

 熊本出身力士の優勝は史上初。横綱双葉山を輩出した名門の時津風部屋からは、1963年名古屋場所の大関北葉山以来57年ぶりの優勝だ。ところが、師匠は場所直前に協会の新型コロナウイルス感染対策のガイドライン違反が判明し、今場所は謹慎。部屋付きの枝川親方(元幕内蒼樹山)が師匠代行を務めている。

 時津風親方の処分は10月1日の理事会で決まるが、前日9月30日の正代の大関昇進伝達式には、出席の可能性があるという。こんな特例が認められるなら、相撲協会の不公正さの最たるものだ。

 7月場所で阿炎(26)=錣山=にガイドライン違反の外食が発覚した際、3場所出場停止の厳罰が下ったのは、過去にも2度の厳重注意を受けていたためだった。“前科”が問題視されるなら、時津風親方は阿炎の比ではない。2010年に野球賭博問題で平年寄への降格と5年間の昇格見送り。翌11年は八百長が発覚した弟子が引退勧告され、監督不行き届きでさらに3年間の昇格見送り処分を受けている。

 力士を指導する親方の方が、力士よりも不祥事の責任が軽いという不可思議な裁定が、今回もまかり通ってしまうのか。 (塚沢健太郎)

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