【江尻良文の快説・怪説】“パ高セ低”の実力格差の元凶に交流戦 ソフトバンク・王球団会長に改めてコミッショナー就任“待望論” (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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“パ高セ低”の実力格差の元凶に交流戦 ソフトバンク・王球団会長に改めてコミッショナー就任“待望論” (1/2ページ)

 「セ・リーグがパ・リーグに交流戦、日本シリーズで勝つにはDH制度の導入しかない」。日本シリーズで惨敗した原監督の悲壮な直訴で、巨人がセ・リーグ理事会で繰り返し正式提案したが、結局、1対5で却下となった。

 セ・リーグにはDH制度導入より先に考えなければいけない重要な問題がある。セ・パ交流戦の打ち切りだ。昨季は新型コロナウイルスのために中止になったが、この試合が、歴然とした“パ高セ低”の実力格差を世間にさらす醜態の元凶になっている。

 もともと交流戦は、2004年の球界再編問題で、消滅の危機に直面したパ・リーグ救済のために導入された緊急策だった。最終的にソフトバンクのダイエー買収、楽天の新規参入でなんとかパ・リーグは存続できたが、先行きは不透明。そこで、かねてからパ・リーグ側が熱望していた交流戦をセ・リーグが受け入れたのだ。

 パ・リーグ6球団の思惑は見え見えだった。当時の巨人戦は、「視聴率20%台は当たり前。30%も珍しくない」という、まさにゴールデン番組。しかも1試合の放映権料が1億円を超える高額。パ・リーグ球団側は、このおいしすぎる臨時収入が欲しかったのだ。

 そして、実際に交流戦はパ・リーグ6球団を救済している。しかも経営的だけでない。予期せぬ“パ高セ低”の実力格差を披露することになった。

 セ・リーグ側にとっては踏んだり蹴ったりだ。

 「もうパ・リーグ球団はファンを集めているし、経営的にも一本立ちしている。問題はないのだから救済の必要はないだろう。交流戦の役割は終わった」

 こうセ・リーグ側は主張したが、パ・リーグ側の方は必死に釈明。「セ・リーグ球団主催の交流戦もお客さんは入っている。セ・リーグファンも交流戦を支持しているということでしょう」と主張し、現在まで交流戦が続いているのだ。

 交流戦がいきなり爆発的な人気を呼んだ時に、ソフトバンク監督だった王球団会長が、斬新な球界大改革案を口にしたのを思い出す。

 「そんなにファンの熱い支持を得ているのなら、セ・パ交流戦などと言わずに、12球団総当たり制度にすればいいんだよ。メジャーリーグは30球団もあるから、ナショナルリーグ、アメリカンリーグと二つのリーグが必要かもしれないが、日本はその半分にも満たない12球団しかないんだからね」

 12球団1リーグ制度案だ。そして、メジャーリーグのようにフランチャイズの地区制にする。例えば、東地区、中地区、西地区の3地区制にして、それぞれの優勝チームと、各地区2位の中の最高勝率チームの4球団でプレーオフ、日本シリーズを戦う。

 そうすれば、毎シーズン、必ず各地区のファンは熱狂的な声援をするだろうし、日本各地が盛り上がる。一考に値する王球界改革案だった。

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