メジャーで楽天・田中将は衰えたか 期待裏切る復帰戦黒星、実戦ブランク?スタミナ不足?球威は…? - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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メジャーで楽天・田中将は衰えたか 期待裏切る復帰戦黒星、実戦ブランク?スタミナ不足?球威は…?

 メジャーから8年ぶりに楽天に復帰した田中将大投手(32)が、初登板となった17日の日本ハム戦(東京ドーム)で、戦前まで2本塁打と12球団で最も長打力がない打線からまさかの2被弾。5回3失点で敗戦投手となった。開幕直前に右ふくらはぎを痛めて登板回避した推定年俸9億円右腕に対し、活躍を不安視する声がさらに増えてきたが、ネット裏に偵察に訪れたライバル球団からは「これで目が覚めたのではないか?」という反応もあった。(塚沢健太郎)

 ヤンキースの7年間で通算78勝を挙げたバリバリのメジャーリーガーが、日本復帰初マウンドでどんな投球を見せるのか。テレビ朝日が地上波で緊急中継するなど、注目度の高かった復帰戦で3点を失い、5回75球で降板。田中将は「もったいない失点の仕方。勝たなければいけない試合。そこに関しては残念」と悔やんだ。

 1回2死無走者から近藤健介外野手(27)にストレートの四球を与えた後、2月の実戦初登板でも3ランを浴びている天敵、中田翔内野手(31)にカウント1-2から投じた直球は154キロに達したが逆球に。完璧にとらえられた打球は左中間へ飛び込む先制2ランとなった。さらに2回には、先頭の石井一成内野手(26)に高めに浮いた144キロの直球を右翼席中段まで運ばれた。

 日本ハムは戦前までチーム打率・207、2本塁打。いずれも12球団ワーストと貧打に苦しんでいた打線に4安打、2被弾だ。特にプロ5年目で通算8本塁打だった石井は2年ぶりの一発。昨年はイースタン・リーグでも1本塁打しか打てておらず、あるスコアラーは「2軍も含めて、本塁打を打ったのをナマで初めて見た」と苦笑した。

 田中はメジャーでは7年間で159発を浴びたものの、日本では2012年に被本塁打4、13年は6だった。貧打の日本ハムに2本の柵越えは衝撃の結果といえる。

 しかし、ネット裏に陣取った他球団の偵察部隊には「思ったよりもよかった。もっと真っすぐの力がないと思っていたけど、最速154キロの表示通りの球はきていた」との高評価もあった。

 24勝0敗という漫画のような成績を残した13年に比べると、球威が落ちていることは否めない。メジャーでは制球と投球術でカバーしてきた印象が強いが、想像されていたよりも球威は健在との見立てだ。

 あるスコアラーは「中田はともかく、石井に打たれて、あれで目が覚めたんじゃない? 日本ならある程度、真っすぐで押せると思っていたようで、2回までは真っすぐが多かったけど、石井に打たれたことで、3回からは変化球中心に配球を変え、スライダーを多めにしていた。あそこからの修正能力はさすがだった」と感心しきり。

 指摘通り、メジャーと同じように低めの変化球で打ち取る投球スタイルに切り替えると、3回以降は無失点に抑えた。「スプリットが落ちていないのが気になるが、負けたことが逆によかったかもしれない」。初戦の敗戦がいい薬となり、復調していくとみる。

 別の球団のスコアラーは「初回先頭の西川から空振り三振を奪った真っすぐ(148キロ)はホップして“さすが”と思ったけど、アウトローには1球も決まらなかった。変化球は操れるけど、真っすぐはダメだった。60球を過ぎたあたりから下半身もグラグラで、スタミナ面も課題」と分析。故障明けの田中将は2軍戦に登板せず、ブルペンで100球を2度投げただけで1軍に復帰してきた。3月20日の巨人とのオープン戦(東京ドーム)以来、約1カ月の実戦ブランクはやはり影響があったようだ。

 一夜明けた18日、田中将は東京ドームで調整。次戦は中6日で今週24日に本拠地で西武戦に先発の予定で、「どういうふうにマウンドに上がれるか、準備が一番重要」と雪辱を誓った。日本の打者をなめた訳でもないだろうが、手痛い2発を食らった復帰戦を糧に、2度目の登板ではメジャー仕様のマー君らしい“勝てるピッチング”を披露できるだろうか。

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