初のコロナ下シーズン感染対策評価は…プロ野球ファン満足度ランキング 楽天トップ、阪神最下位 “密告システム”で観戦マナー徹底も (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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初のコロナ下シーズン感染対策評価は…プロ野球ファン満足度ランキング 楽天トップ、阪神最下位 “密告システム”で観戦マナー徹底も (1/2ページ)

 慶大理工学部・鈴木秀男教授が恒例「プロ野球のサービスに関する満足度調査」を発表。前例のないコロナ下での開催となった昨季は感染リスクやさまざまな制限があるなか、球場に足を運んだ各球団ファンの満足度が明らかになった。世情を反映して初めて実施された質問のうち、ホーム球場の「新型コロナウイルス感染防止対策」で最も高い評価を得たのは楽天、逆に最低は阪神という結果になった。

 

 調査は今年1月下旬、2020年シーズンに1回以上応援するチームのホーム球場で観戦した、各球団のファン100人余を対象にインターネットで実施。チーム成績、選手、球場、ファンサービスなどの質問項目の総合評価により、4年連続日本一のソフトバンクがファンの満足度でも2年連続でトップに立った。

 ほかにも目立った順位変動はなかったが、11位の中日は満足度を10ポイント近く上げて6年連続最下位から脱出。代わって最下位となったオリックスも僅差で、鈴木教授は「応援で大声が出せないなど制限が増えたにも関わらず、予想通り全体的に評価は上がった。コロナ禍でも野球を見せてもらえるだけでありがたいというのが、ファンの本音ではないか」と分析する。

 今回から新設された質問項目のひとつが、球団公式ユーチューブへの評価だ。コロナ下の昨季、旅行の自粛や無観客試合の影響からなかなか球場に行けないファンの関心を維持するうえで、球団自ら製作した映像コンテンツが重要な役割を果たした。ファンの評価が最も高かったのは巨人。日本テレビ系の映像制作会社から出向した専門スタッフがチームに密着するなど、力を入れた成果が出た。タレント経験が豊富な元木、宮本両コーチの貢献も大きかった。

 鈴木教授は「私どもの大学の授業もリモート化されるなど、コロナで大きく変わった。プロ野球もこれまで好調だった球場ビジネスが行き詰まる中で、リモートで選手とファンの交流などネットを活用して新たな収益を探るチャンスではないか」と話す。

 同じく新設された質問項目、ホーム球場の「新型コロナウイルス感染防止対策」では楽天の楽天生命パーク宮城が1位。その大きな原動力となったのは、コロナ流行前に球団が別の目的で球場に設備投資した副産物だ。

 「スマートスタジアム構想」を掲げ、2019年から球場内では現金支払いができなくなり完全キャッシュレス化。楽天グループでもクレジットカード、アプリ決済の「楽天ペイ」、電子マネーの「楽天Edy」などを手がけており、ファンに普及を促す狙いもあったが、コロナ下では支払いの際に現金を手渡しでやりとりする抵抗感がなくて済む効果が出た。

 また、昨年には自動ゲートが導入され、観客がQRコードをかざすとバーが上がって入場できる仕組みに。各入場口にチケットをもぎる要員を配置する人件費を抑えるなどの狙いがあったが、こちらもコロナ下では球場スタッフと接触せずに、自席までたどり着けるというメリットを生んだ。

 楽天の担当者は「それぞれスマートスタジアムの一環で実施をしたものではありますが、結果として昨季から『コロナ禍において非接触のスムーズな入場ができてよかった』『コロナ禍でも安心して買い物ができる』といったお客さまのお声を頂戴しており、コロナ禍の安全・安心対策の1つとして寄与していると感じております」と説明。

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