愛ちゃん役目引き継ぎ“頼れる佳純” 卓球女子団体、5日決勝「金」で集大成 「五輪は独特の空気、後輩を守って」協会も思い託す - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

愛ちゃん役目引き継ぎ“頼れる佳純” 卓球女子団体、5日決勝「金」で集大成 「五輪は独特の空気、後輩を守って」協会も思い託す

 ■女子団体準決勝 

 東京五輪卓球女子団体で3日、日本は準決勝で香港を3-0のストレートで下し、5日の決勝へ駒を進めた。前回2016年リオデジャネイロ大会まで女子卓球界を牽引した福原愛さん(32)からバトンを引き継いだ、最年長の石川佳純(28)=全農=は日本が力を入れてきた団体戦で3大会連続の表彰台を決め使命を全う。初の金メダルへあと1勝、集大成の最終決戦へ向かう。(山戸英州)

 日本卓球勢が長年、最も力を入れてきた種目の1つ、女子団体は2012年ロンドン大会で銀、リオ大会でも銅を獲得。石川はいずれもメンバーに選ばれ貢献した。

 自身3度目の準決勝でも、第1試合のダブルスでは五輪初出場の平野美宇(21)=日本生命=とペアを組み蘇慧音、李皓晴組に3-0でストレート勝ち。第3ゲームでは平野がストップを決めた瞬間、指をさしながら「ナイス!」と叫んで盛り立てる姿もあった。

 自身も19歳で初めて踏んだ世界の大舞台では、大先輩の福原さんに支えてもらった。卓球界の象徴が代表を去って初めて臨む今回の五輪。協会関係者から「五輪は独特の空気が支配する。後輩を守ってほしい」と思いを託され、石川がその役回りを引き継いだ。

 過去2度の五輪で修羅場をくぐり抜け、「何が起こるかわからない。その中でいかにブレずにできるか。メンタル(の持ち方)は勉強しました」。豊富な経験と細やかな気遣いで、2000年生まれの若いチームメート2人を鼓舞する。

 平野は「石川さんと一緒にレシーブをたくさん練習してきた。大事な一本は声をかけてくれるので思い切ったプレーができる。組ませてもらって、精神的に心強い」とフォローに感謝。混合ダブルスの金、女子シングルスの銅に続き3個目のメダルを決めた伊藤美誠(20)=スターツ=も、石川の気遣いのおかげで「試合に集中できている」と話す。

 女子代表の馬場美香監督(56)は「経験、勝負強さ、我慢強さを持っている」と全幅の信頼を寄せ、今大会ではシングルス最後の3番手に石川を据える。「五輪中も普段通りに生活しているのは大したもの」と場数を踏んだタフさをたたえ、日本の最後の砦として金メダルへ「導いてほしい」と期待を込める。

 決勝の相手は4日午前に行われる中国とドイツの勝者だが、日本勢は混合ダブルスに続いて絶対王者の中国との対戦を想定し対策を練る。シングルスでは自身3度目の五輪でもメダルに手が届かなかったが、女子団体では3大会連続のメダルを決めた石川は、天性の団体戦プレーヤーなのかもしれない。自国開催の五輪で、福原さんも果たせなかった悲願の「金」達成へ。集大成の大一番に向けても、「自分、仲間を信じて決勝を楽しむ。最高のプレーがしたい」とこれまで通り、静かな闘志を燃やしている。

関連ニュース

アクセスランキング

×