【勝者のワザ】最難関の5番パー4で、ただ1人バーディー奪う フジサンケイクラシック優勝・今平周吾 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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最難関の5番パー4で、ただ1人バーディー奪う フジサンケイクラシック優勝・今平周吾

 首位の石川遼に3打差の3位から最終日をスタートした今平周吾が逆転でシーズン初優勝を果たした。バックナインで2度の連続バーディーを含む5バーディー奪取で一気に突き抜け、終わってみれば逆に4打差をつける圧勝であった。

 「今日は、僕の日かもしれない」

 今平が、そう感じたのは5番ホールだったという。535ヤードと距離の長いパー4(通常営業ではパー5)。フェアウエーの落下エリアは狭く、なおかつグリーン左サイドは池。さらにグリーン手前のランディングエリアは池に向かって傾斜している。まさに最難関ホールである。

 最終日出場64選手が通過したところでの集計によるとパーが30人、ボギーが22人、ダブルボギーが11人。各選手が悪戦苦闘する中で、ただ1人バーディーを奪ったのが今平だった。

 うねりのあるグリーンの奥に立つピン。果敢に攻めたが、ボールはさらに奥のラフに転がり込んだ。パーセーブは至難。最悪ダブルボギーもある。この大ピンチで今平はロフト60度のウエッジを使い、低くスピンのきいたショットを打ち出し、エッジにワンクッションさせた。これがチップインとなってのバーディーであった。

 これが「僕の日かもしれない」と今平に思わせた1打だった。SWで低く、スピンのきいたショット。アマチュアが最も憧れるショットのひとつであろう。

 今平の60度ウエッジはソール幅が広く、バウンスはほとんどついていない。アマチュアにはバウンス角の大きなタイプのモデルの方がやさしいといわれる。打ち込んでいっても、このバウンスのおかげでヘッドが刺さらず抜けていってくれるのでミスが少ないからだ。

 ローバウンスやゼロバウンスと呼ばれるモデルは緩やかな入射角でボールをさらっていくような打ち方を求められる。

 エクササイズとしては、ボールにフェースをセットして、テークバックをとらずにフォロースルーだけでボールを前に飛ばす練習方法がある。ポイントは、右手首の角度を変えずにターゲット方向に低くヘッドを押し出すこと。このとき、手だけで操作しようとせず、上半身のターンでヘッドを動かすようにしよう。そして、フェースにボールが乗る感覚がでてきたら合格だ。磨きをかけて自分の引き出しに入れておこう。いざというとき、最大の“お助け技”となる。

 ■今平周吾(いまひら・しゅうご) 1992年10月2日生まれ、埼玉県入間市出身。8歳でゴルフを始め、埼玉栄高1年の2008年「フジサンケイジュニア」「日本ジュニア」優勝。09年に高校を中退して渡米し、IMGゴルフアカデミーに2年間所属。11年に帰国してプロへ転向し、14年下部ツアー賞金王。17年「関西オープン」でツアー初優勝を挙げた。18年1勝、19年2勝で2年連続賞金王。通算5勝。165センチ、69キロ。

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