【ゴルフわすれな草】木下稜介(17) まぐれではない3日間連続の60台、経験値高まればおのずと結果はついてくる - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【ゴルフわすれな草】木下稜介(17) まぐれではない3日間連続の60台、経験値高まればおのずと結果はついてくる

 21年の日本ゴルフツアー選手権は、予選第2ラウンドが日没順延となった。翌日に第2ラウンドが終了し、引き続いて決勝第3ラウンドがスタートした。36ホールをプレーし終えた時点で、木下は2位に4打差をつけて単独首位に立っていた。67、68と60台のスコアを2日間マークしたのは木下だけだった。

 これまで優勝争いを何度も繰り返し、勝ち切れなかったものの、緊張した場面で自分がどんな考え方をしたり、プレーをしたりするかの経験値は高まっていた。「優勝に近づくとグリーンに乗せたい、パットを入れたいとか欲が強まって自滅する」。その自己分析から、スイングのリズムを変えずにプレーすれば結果はおのずとついてくるという答えを導き出していた。

 第3ラウンド。1番パー4でスタート早々のバーディーチャンスを迎えたが、パットは決まらなかった。チャンスを逸した悔しさは、それほど大きくはなかった。自分がいまトライしているストロークができた。その手応えがうれしかったからだ。

 明るい兆しは気持ちに余裕をもたらしてくれる。2番、3番での連続バーディーでスコアを伸ばす。6番パー5でもバーディーを取ったが、7番パー3でボギーを叩く。せっかく積み重ねてきたアンダーパースコアをひとつ減らしたものの、動揺はしなかった。これまでとは違っていた。確実に成長していた。8番パー4でバーディーパットをねじ込んでバウンスバックする。

 前半でスコアを3つ伸ばし、後半9ホールは12番パー4でバーディーを奪取したほかは8ホールをすべてパーセーブした。最難関の17番パー4を木下はこの日もパーでしのぐことができた。

 5バーディー・1ボギーの67でフィニッシュ。通算11アンダーにスコアを伸ばして単独首位の座を守った。2位タイの大岩龍一、古川雄大はともに23歳。若手選手に4打差をつけて最終日を迎える。「不安と緊張はありましたけど、思いどおりのショットが打てました。自分に負けずにプレーができたと思います」。3日間連続の60台スコアは決してまぐれではない。頂点に立って、それを証明してみせる。最終日に向けて、木下はそう誓ったのだった。

  (文中敬称略/つづく)

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