【ゴルフわすれな草】木下稜介(18) 単独首位で迎えた最終日、1番Hで打球が林の中へ…前方は奇跡的に開けていた 「今日は優勝するかもしれない」帯同キャディーが直感 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【ゴルフわすれな草】木下稜介(18) 単独首位で迎えた最終日、1番Hで打球が林の中へ…前方は奇跡的に開けていた 「今日は優勝するかもしれない」帯同キャディーが直感

 日本ゴルフツアー選手権の初日から3日間連続で60台のスコアをマークしたのは、木下稜介ただひとりだった。木下は通算11アンダーの単独首位に立ち、2位に4打差をつけた最終日を迎える。

 何度も優勝争いを演じては敗れ続けてきた。勝ちたい思いと、4打差はあっても逆転されて勝てないかもしれない…という思いが交互に押し寄せる。期待と不安がプレッシャーとなって、なかなか寝付けない夜を過ごした。

 21年6月6日、日曜日。午前10時45分。最終組の木下はティーオフした。1番ホールは398ヤードのパー4。いつもどおりのリズム、スイングでクラブを振り抜いたつもりだったが、ボールは設定したショットラインよりも右へ打ち出される。フェアウエー右サイドの林の中に消えていった。フォアキャディーが白旗を振った。

 初優勝を過剰に意識していたのかもしれない。ティーショットがセーフで良かった-。帯同キャディーを務める清家充宏はそう思いながら、木下からクラブを受け取ると右林方向へ歩き出したのだった。

 フォアキャディーがボール位置を指差してくれた。その方向に目をやるとクラブが振れそうな場所だった。

 ボール位置からグリーン方向を見た。林に打ち込んだものの、ボール前方は奇跡的に開けていた。グリーンには乗せられないものの、近づけることはできる。寄せワンでのパーセーブチャンスは十分にあるように清家は思った。(勝つときって、こんな幸運も必要なんだよな)。長年の帯同プロキャディー経験から「今日は優勝するかもしれない」と直感したという。

 攻略ルートを定め、木下は林からの2打目をグリーン方向へ打ち出し、ラフからの3打目はピンまで20ヤード。そのアプローチショットを木下はピンそば40センチに見事寄せ切ったのだった。同組2位タイの古川雄大、大岩龍一は、バーディーチャンスに着けていたが、ともにパーに終わった。4打差を守る形で木下と清家は2番ティーへと向かったのだった。 (文中敬称略/つづく)

 ■木下稜介(きのした・りょうすけ) 1991年7月16日生まれ。奈良県出身。父のすすめで10歳からゴルフを始め、香川西高を経て、大阪学院大4年時の2012年にプロ転向。21年「日本ツアー選手権」でツアー初優勝。次戦「ダンロップ・スリクソン福島オープン」も制した。先週(11月21日最終日)のダンロップフェニックスは2位。今季賞金ランク2位。174センチ、75キロ。

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