【スポーツ随想】キャバクラ通いの阿炎に不倫問題の竜電 不祥事相次いだ今場所の副題は「処分力士、その後…」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

キャバクラ通いの阿炎に不倫問題の竜電 不祥事相次いだ今場所の副題は「処分力士、その後…」

 ■大相撲九州場所=28日、福岡国際センター

 阿炎の大活躍で、なんとか格好がついた大相撲九州場所が幕を閉じた。

 日本相撲協会のガイドライン違反で3場所出場停止処分を食らって幕下下位まで落ち、今場所再入幕した阿炎。14日目に優勝をかけて照ノ富士と対戦し、敗れたとはいえ土俵際まで追い詰めるとは、何でもお見通しのお釈迦様でも気がつかなかったろう。

 昨年の7月場所中にキャバクラ通いが発覚。実際には何度も通ったのに、「場所前と場所中の2回しかいってない」と虚偽報告して協会幹部の逆鱗に触れた。前年には仲間の力士の口や手首を粘着テープで巻く悪ふざけの動画をアップした。「いじめを助長する」と問題になり協会は厳重注意。全力士を対象にSNSの問題点を説く講習会も開いたが、当の阿炎が報道陣に感想を聞かれると、あろうことか「爆睡していたので何も聞いてません」と言い放った。

 やんちゃな少年がそのまま体だけは大人になった感じだった。キャバクラ通い発覚の際は「相撲をなめている。クビにするしかない」との強硬意見もあったという。結婚し子供が生まれたばかりだったが、協会は処分期間中、錣山部屋を住まいとし師匠の監視下で生活するように義務付けた。処分は明けたが「幕内で勝ち越し、自分で納得するまでは」と別居は続けていたという。心から悔い改め土俵でお返しをという一途な気持ちが、まさかの優勝争いにつながったようだ。

 処分明けといえば、幕下西47枚目で7戦全勝優勝の元小結竜電も久々だった。一昨年に結婚しながら、それ以前から交際していた女性と縁が切れず、外出期間中に何度も逢瀬を繰り返していたのが発覚。5月の夏場所から3場所出場停止処分になり、幕下落ちした。

 「阿炎は若気の至りですまされるけど、竜電の方は愛人の妊娠、中絶などドロドロした不倫問題が根本にある。人として許されないし、力士も一種の人気商売だけにファンには顔向けできない」と協会関係者。取組後の取材に応じず、幕下優勝が決まった13日目、やっとNHKの優勝力士インタビューに顔を出した。

 「相撲を取らせていただいてうれしい」と神妙に話したが、幕内に戻り阿炎のように土俵で結果を出すまではファンの不信感はぬぐえないだろう。

 ガイドライン違反で6場所出場停止中の元大関朝乃山は、今場所が停止3場所目。観戦のため来日した高砂部屋ОB、元横綱朝青龍のダグワドルジ氏に「1回も負けずに関取に戻ってこい」と部屋で激励されたとか。現在東前頭10枚目の朝乃山は来年名古屋場所、幕下下位からの再出発になるだろう。「処分力士、その後…」とでもサブタイトルにつけたいような九州場所だったが、まだ大物の出番が控えている。(作家・神谷光男)

関連ニュース

アクセスランキング

×