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マー君ヤ軍入りに恩師の佐藤投手コーチがエール「流されるな」

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マー君ヤ軍入りに恩師の佐藤投手コーチがエール「流されるな」

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佐藤投手コーチはマー君がメジャーでもフォーム改造が必要とみる  楽天・田中将大投手(25)がヤンキース入りを正式表明した23日、神戸市内のホテルで『佐藤義則コーチの日本一を祝う会』が行われた。

 楽天・佐藤投手コーチのパーティーでは当然、昨季までの教え子・田中が話題になった。「どのくらい勝てばニューヨークのファンは満足してくれるのか」という話になった際、佐藤コーチは笑いながら「25勝0敗の世界だろ」と応えた。

 楽天の投手コーチに就任したとき、田中に「10年後に日本を代表する投手になっているには、もっと強い球を投げる必要がある」と強調しフォーム改造に着手した。日本ハムコーチ時代にもダルビッシュ(レンジャーズ)と「40歳まで投げられるために」と下半身主導のフォームを作り、150キロ台の速球が投げられるようになった。

 だがダルビッシュは米移籍1年目の6月、メジャーの硬いマウンドのためフォーム改造を余儀なくされた。硬くて滑りにくいマウンドでは上半身を上手に使い、上から押さえつけるようなフォームでないと通用しない。そんな話を教え子から聞かされた。

 それだけに「(田中も)斎藤隆(楽天)や上原浩治(レッドソックス)のように上から押さえ込まないといけないだろう」とフォームを改造する時期がくると示唆した。

 「ダルビッシュの器用さに比べて、田中にはそれはないが順応性では一枚上。ダルビッシュはひざの使い方で苦労していたようだが、田中は腰の持病を抱えている。硬いマウンドが負担にならなければいいがな」

 そう教え子を案じたが「田中の自分の体に対しての“予知能力”はすごい。危機を感じた時には申し出て、絶対に無理しないタイプだから心配していない」とも。メジャー関係者が不安視した「肩の酷使」よりも、腰の持病と、大型契約による周囲の期待の中で自分のペースを守るため「流されない性格を貫いてほしい」と願っている。

 「伊良部にしろ、井川にしろ、ヤンキースに入団した連中は、周囲の期待感に苦労したのと同時に、平気で飼い殺しできる球団ともいっていたよ」。阪神コーチ時代に苦楽をともにした2人のヤンキース経験者の話を思い出しながら、田中と照らし合わせた。

 田中の良さはローテーションを守り、6回までゲームを作り、200イニングを投げきれる安定性だ。「田中は田中でいてくれれば」。旅立つまな弟子を見送る姿には、温かさ以上の厳しさがあった。(永谷脩)

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