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【ジーコの想い】勝負の分かれ目はインドでも同じ

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【ジーコの想い】勝負の分かれ目はインドでも同じ

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開幕して3戦勝ち星のないジーコ。インドでの悪戦苦闘の日々は始まったばかりだ ((C)ZICONAREDE)  10月に開幕したインド・スーパーリーグ(ISL)、FCゴアの監督に就任したジーコ。チームは3節終了時点で1分け2敗。最終節が12月20日という短いシーズンのため開幕ダッシュ失敗は痛い。それでも、「簡単にいかないのはいつものこと」と相変わらず意気軒昂だ。

 かつて鹿島や日本代表の指揮官としてスタートがうまくいかなかったとき、「プロとして勝つことが一番大事だが、それ以前にプロとはどうあるべきかを植え付けることが大切。それが選手もチームも進化していく上での基盤になる」と話したのを覚えている。

 日本代表監督時代の2004年4月。W杯1次予選の間に、エースのネドベドを擁するチェコやベッカムが全盛期のイングランドと敵地で親善試合を行った。成績不振はクビにつながる世界だけに「ボス(ジーコのこと)、確実に勝てる相手を組み込むことも少しは考えたらいかがですか」と言うと、ジーコは「オレたちは日本代表を進化させるために呼ばれたんじゃないのか。弱い代表と国内でやって勝って何の意味がある」とピシャリ。返す言葉がなかった。

 サッカー界ではスーパースターでありながら「職人かたぎ」。そんなジーコの考えを周りが理解して結果につながるまではやはり、ある程度時間が必要だった。本人は惨敗したドイツW杯での采配への批判も理解している。が、ジーコを受け入れる側の国民性や文化的背景、環境も影響するのだと私は思っている。

 日本の後、ロシア、トルコ、ギリシャ、イラクなどを渡り歩いたジーコは「日本サッカーは世界的にみても驚異的なスピードでレベルアップした。日本国民の勤勉性と真摯な姿勢、身体的な資質はもちろん、チームの歯車として献身的に動くことができるのは、日本の選手が一番だ」と話していた。

 最初に選んだ日本を「ベストの国だった」というジーコが、サッカー伝道師として新たに仕事場に選んだインド。ISLはインドが2026W杯出場を実現するためにスタートしたリーグ。93年にスタートしたJリーグと同様だ。「サッカーチームで問題になるのはブラジルでも日本でもインドでも同じ。決めるところできちんとゴールを決めないと、最後に手痛いツケを払うことになる。今、チームが停滞しているのもそれが原因」とジーコ。

 スタートダッシュにつまずいたが、「下ばかり見ていても仕方ない。練習でしっかりとそのあたりのポイントを植え付けるよ」という。ジーコがチームにいかに自らの思いを伝え、どこまで立て直せるか注目したい。

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 「PENSAMENTO POSITIVO」(ペンサメント ポジティーボ)はポルトガル語で「ポジティブシンキング」「頑張れ」の意。ジーコがよく色紙に書く言葉の1つ

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