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【ジーコの想い】61歳を超えても技術健在「サッカーの技術は自転車に乗るのと同じ」

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【ジーコの想い】61歳を超えても技術健在「サッカーの技術は自転車に乗るのと同じ」

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技術はいくつになっても錆びないことを証明しているジーコ((C)ZICONAREDE)  日本で現役復帰を果たしたジーコは、38歳ながら試合では神懸かったプレーを連発。これには感嘆するばかりだった。

 専属通訳として気のきいた一言でも用意しなければと迷いつつ、私が発したのは、「本当にサッカーがお上手ですね」。心から出た本音だった。お前は何を言っているのだ、と言わんばかりの表情を見せたジーコだが、覚え立ての日本語で「アリガトウ」と笑顔を見せてくれた。今も記憶に残る1シーンである。

 ジーコにどうしたらサッカーがうまくなるか、と聞いたこともある。返ってきた答えは、「サッカーの技術は自転車に乗るのと同じだ。一度覚えれば忘れないということだ」。

 ジーコについて、実兄のエドゥーは、「ヤツ(ジーコ)は13歳の頃、既にボールを使って何でもできる天才小僧だった。のちにあのジダン(元フランス代表)のドリブルテクニックの1つとして有名になった“マルセイユ・ルーレット”をリオの町の道端で披露していた。彼の技術のピークは13歳だったかもしれないね」と笑う。

 さらにこう続ける。

 「ジーコは13歳でフラメンゴに入団したときに、サッカーに対する考えを変えた。やはり点を取らないとチームが勝てないということがわかったんだ」。技に満足していたジーコ少年は、その才能を得点を奪うことに集中させていったという。

 日本でも現役時代に必ず行っていた居残りシュート練習。「毎日50本は蹴っていた。自分でゴールの角にシャツをつるして、そこを狙う練習を始めたんだ」(エドゥー)。61歳を超えた今もその技術は健在だ。

 ジーコの教えは反復練習が多かった。その理由を本人はこう話す。

 「ゲーム中、攻める人間が必ず1度は来る決定的なチャンスを確実に決める。それにはたゆまぬ努力で自分の技を磨くことが必要。その技術を身につけるには、無心で身体がボールに反応する作用を研ぎ澄ますこと。プレーを思い描いてもうまくいったためしがない。状況に集中していると辛い反復練習で培ったことが生きてくるものである」

 その考えは意外なほどシンプルだった。

 ◇ 

「PENSAMENTO POSITIVO」(ペンサメント ポジティーボ)はポルトガル語で「ポジティブシンキング」「頑張れ」の意。ジーコがよく色紙に書く言葉の1つ

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