【馬淵澄夫 俺がやらねば】民進党こそ政界再編の「核」になる時 敵失時に蓮舫代表辞任の異常事態は反省

“小池新党”は政界再編の核になりうるのか

 安倍晋三政権の支持率急落、内閣改造、一方の民進党の代表辞任、細野豪志元環境相の離党、そして、小池新党に向けた動き…。先月から今月にかけて、政局が目まぐるしく動いている。

 内閣改造については、大臣の不安定な答弁が目立った後だけに仕方がないのかもしれないが、「新味に欠ける」布陣と言わざるを得ない。国民が望んでいるのは、「大臣の安定した答弁」ではない。

 巷では、安倍首相が憲法改正を取り下げた上で、臨時国会冒頭の衆院解散の噂もささやかれているが、この布陣では、少なくとも現時点では考えづらいだろう。

 一方、こうした敵失にもかかわらず、わが民進党は蓮舫代表が辞任し、現在、代表選(21日告示、9月1日投開票)に入った。肝心の追及する側の体制が崩れる異常事態となってしまった点は大いに反省しなければならない。

 代表選は、枝野幸男元官房長官と前原誠司元外相による一騎打ちとなる。不肖、私にも「『第三極』として出馬しないか」という声がかかった。だが、都議選惨敗を受け、代表と野田佳彦幹事長が辞任した状況で、物事の筋として選挙対策委員長の私が手を挙げるべきではないと考えている。

 そして、細野豪志元環境相の民進党離党。細野氏は東京都の小池百合子知事との連携も視野に、政治団体「日本ファーストの会」を設立した小池氏側近、若狭勝衆院議員とも接触を始めているという。

 小池氏とその周辺の動きは、注視していかなければならない。しかし、現時点での新党結成というのは、政局の読みとして「早すぎる」と私は見ている。

 私がこれまで述べてきたように、政治を動かすのは「選挙」しかない。

 2012年末の衆院選での「維新ブーム」がそうであったように、新党を立ち上げる最上のタイミングは衆院選直前しかない。早期結成の場合、路線対立などから早期崩壊するのは火を見るよりも明らかだ。

 では、この流れが政界再編につながるのか。

 私は「違う」と考える。自民党が初めて下野した1993年は自民党の分裂がきっかけだった。野党だけの離合集散では意味がない。やはり自民党の分裂を誘因する政治課題を突きつけ、揺さぶりをかけ続けていくしかない。その意味でも、「憲法改正」は重要なテーマとなる。

 代表選後に「民進党は分裂する」との見方が出ているが、これは何としても避けなければならない。枝野、前原両氏は結果いかんにかかわらず「党を割らない」旨を宣言すべきだ。

 自民党の一部を巻き込んだ政界再編は、自民党議員が「与党のうまみ」を知っている以上、そうたやすくはないだろう。また、新党が一足飛びに政権を担えるとは思えない。将来再編があるにしても、「核」が必要になる。今は、政局の動きを静観し、党として力を蓄えるべき時だ。

 自民党に代わり政権を担える「受け皿」の核になるのは、「民進党しかない」ことを国民に示せるような代表選にしていきたい。(民進党選挙対策委員長)