【馬淵澄夫 俺がやらねば】まだ若い山尾氏は再起を! 臨時国会の冒頭解散は十分あり得る

“山尾ショック”で民進党は揺らいでいるが、前原体制は走り出したばかりだ

 山尾志桜里元政調会長が一連の報道を受け、民進党を離党した。非常に優秀な人材であることに疑いはなく、幹事長として、国会論戦そして選挙の顔として活躍が期待されただけに、ただ「残念」の一言に尽きる。

 報道された疑惑については、本人は否定しており、真偽は分からない。混乱の責任を受けての離党という決断だったのだろう。彼女はまだ43歳で、私がビジネスの世界を経て初当選を果たした年齢と同じだ。信頼を再度勝ち得て、再起する「政治家としての時間」はまだ十分ある。再起を期してもらいたい。厳しい報道や意見がある一方で、そのように考えている人は多いはずだ。

 民進党の前原新体制が、スタートダッシュでつまずいたことは、事実として受け止めるしかない。しかし、臨時国会そして選挙は、これからであり、まだ何も始まっていない。イメージだけで語っても意味がない。ここからが本当の勝負だ。

 民進党をめぐっては、複数の所属議員の「離党」の可能性も報道されている。小池百合子都知事に近い若狭勝衆院議員、離党した細野豪志元環境相らが年内にも結成する新党への合流を目指すとされている。

 大きな政界再編を仕掛けるには、与党も巻き込んだ再編が不可欠だ。1993年の政界再編・非自民政権の誕生は、故羽田孜元首相、小沢一郎氏ら自民党羽田派の造反がきっかけとなった。

 真の政界再編は、憲法改正に慎重な自民党穏健派と組んで「自民党を分断する」といった大きな絵を描き切れるかにかかっている。そのような新たな時代を切り開く政治的エネルギーを生み出すには、政権を担った経験と人材、組織を擁する民進党を核とした再編しかないと私は考える。

 9月下旬からの臨時国会召集を控え、永田町では“臨時国会冒頭解散説”が流れ始めている。今週水曜の日経新聞で総理単独インタビュー記事が唐突に掲載され、争点となり得る項目が提示された。トランプ米大統領の訪日日程も11月上旬に決まり、冒頭解散・10月選挙なら影響はない。また、10月中旬に中国共産党大会が開かれるため、北朝鮮も中国の動きの見極めのため、それまで挑発行為を控えるとの見方がある。

 解散への条件は整いつつある。冒頭解散は十分あり得る。

 一方、内閣支持率は数ポイント回復したものの、「森友・加計」問題など疑惑は置き去りのままだ。安倍晋三首相への不信感はなお残っている。自民党に代わり得る政党を求める声は確かに存在する。

 常在戦場の衆院において、われわれ民進党は、徹底した「生活者視点」の立ち位置を明確にし、国民の声の受け皿となり得るべく自民党に対峙(たいじ)していく。(馬淵澄夫・民進党衆院議員)