「まれに見る悪政」希望投げ出した小池氏を痛烈批判 ジャーナリスト有本香氏、政治生命の危機にも言及

希望の党代表を辞任した小池氏。「逆風」はさらに強まっている

 小池百合子都知事は14日夕、自ら9月25日に旗揚げした希望の党の代表を突然辞任した。衆院選(10月22日投開票)から1カ月足らずのドタバタ劇について、小池都政をウオッチしてきた、ジャーナリストの有本香氏が痛烈に批判した。

 小池氏としては、衆院選と葛飾区議選(13日開票)で、希望の党と地域政党「都民ファーストの会」が敗北した責任を取ったつもりだろうが、今回の辞任は、政治生命に関わる話だ。

 希望の党の代表として、独断的に党運営の方針を決め、まさに「小池党」だった。希望の党に投票した人々への責任を、どう考えているのか。国政と都政で政党をつくり、選挙に勝っても負けても、投げ出すことを繰り返す。この無責任ぶりは「政治家として致命的」というしかない。

 衆院選直後ではなく、新執行部の体制が固まった段階で辞任を決断したのも、小池氏の私的な政党という色合いが強かったからだろう。希望の党は選挙中、幹事長も置かず、「小池代表」しかいなかったため、スムーズに次の体制に移行できなかった。そもそも、スタートが間違っていた。

 私は、小池氏が都知事に就任してからの都政について、まったく評価していない。これだけ混乱と停滞を引き起こして、今後収拾をつけられるかどうか、はなはだ疑問だ。

 都政の混乱が、2020年東京五輪・パラリンピックに悪影響を及ぼしていることは確実だ。私たちは「都民目線の政治」が行われているかどうか、厳しく監視・追及しなければならない。

 都知事選以降の「小池劇場」を一言でいえば、「まれに見る悪政」だ。メディアも含めて、真摯(しんし)に反省する必要がある。

 反省とは何か。それは有権者が選挙に際し、政策を比較して投票先を判断できるよう、メディアがきちんと情報を伝える責任があるということだ。

 現状は「政局一辺倒」で、政策が語られていない。自戒も込め、メディアは反省すべきだろう。

 ここまで事態を混乱させたとなると、小池氏が都知事を任期途中で投げ出す可能性も考えておかなければならない。なかなか見つからないかもしれないが、自民党も今から「後継者」を探しておくべきではないか。(談)