【桂春蝶の蝶々発止。】元慰安婦、独島エビ…韓国のあきれたトランプ大統領接待術 聞きたくなる「年齢、お幾つですか?」

トランプ大統領(中央)は夕食会で元慰安婦とハグしたが…=7日、ソウル・韓国大統領府(聯合=共同)

 今回は、ドナルド・トランプ米大統領の韓国訪問(7~8日)について、私が感じたことを書きたいと思います。

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の対応は、韓国政府が「低劣で愚鈍な政治」しかできないことを世界に発信したようで残念でした。

 トランプ氏を歓迎する夕食会に、元慰安婦を出席させました。これは韓国が国際的ルールを無視する無法国家であることを明らかにしたように思います。

 2015年の日韓合意は、米国の仲介で、慰安婦問題を「最終的かつ、不可逆的に解決」としました。韓国は、米国の顔にも泥を塗ったのです。

 落語ではこういう手合いは「千三つ」と言います。千のうち三つしか本当のことを言わない…そういう意味ですが、このままだと「センゼロ」と思われても仕方ない。

 韓国が不法占拠する島根県・竹島付近で捕れたエビを「独島エビ」として、トランプ氏に提供したことも問題です。

 日本人が海外の要人をおもてなしするとき、「尖閣ダコ」とか「沖ノ鳥島イワシ」とか出しますか? 不法占拠が続き、今日まで返還されずとも「北方領土コンブ」も提供しない。

 韓国政府はこんなことを繰り返してはいけません。米国大統領が次に訪韓する際は、間違っても「安重根チゲ」なんて出してはいけません。

 当然、日本政府は強く抗議したわけですが、韓国の第一外務次官は「外交問題になるとは思ってもみなかった」と国会で答弁したのです。

 赤信号を無視して事故を起こしながら、「ぶつかるとは思わなかった」と言い張っているのと一緒です。「年齢、お幾つですか?」と聞きたくなるほど稚拙ですよね。

 小話に、あるおじいさんが警察に電話して、「あ、警察でっか? 高速道路逆走してる車がいてまんねん! 捕まえてください! え? いや、よう分かりまへんが、私以外全員逆走してまんねん」というのがあります。韓国政府はこのじいさんです。

 「逆走してんのは、あなたですよ!」と言いたい。少しは目を覚ましてほしいと、切に願うシーンでした。

 それに比べて、日本政府はトランプ氏来日に、うまく対応しました。

 一部マスコミは「安倍晋三首相は、米国のポチになり下がった」と批判していました。「じゃあ、あなた方は米国から押し付けられた憲法を、なぜかたくなに守ろうとしているの?」と言いたい。この疑念が私の中で増大するばかりです。

 その手の番組では、トランプ氏が北朝鮮による拉致被害者や家族と面談したニュースには触れない。「国難よりも政権攻撃」なのでしょうが、拉致問題だけは、あらゆる私憤や思想を乗り越えた場所に解決の道があると、私は確信しています。

 ■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。