【馬淵澄夫 俺がやらねば】政権の「受け皿」作りで民進が主導権を 衆院の議席奪還に全力尽くす

馬淵澄夫氏

 衆院選から約1カ月がたった。私は、民主党時代から18年間ともに歩んできた民進党を離党し、小池百合子都知事が率いた希望の党の公認を得て戦った。8万8082票を頂いたが、力及ばず、14年間託していただいてきた議席を失う結果となった。

 惜敗率97・3%での落選に、「理不尽」との声を頂くこともある。しかし、「小池氏が悪い」「(民進党前代表の)前原誠司氏が悪い」というのは違う。落選の責任は、全て私自身にある。

 私が大事にしている言葉に、聖武天皇の「責めは、われ一人にあり」がある。

 聖武天皇は、天変地異や風水害、飢饉(ききん)、疫病などの災厄が起きたとき、為政者の責任とはいえないものも含め、全てを背負われた。これこそが政(まつりごと)をつかさどる者の姿勢だと私は信じている。

 「無所属だったら」「立憲民主党に行っていれば」と言われることもあるが、それはあくまで小池氏の「排除」のプロセスが行われた後の結果論であり、当時その選択肢はなかった。あったのは、希望の党との合流だ。

 希望の党との合流は、9月28日の民進党両院議員総会で、上意下達ではなく、全会一致で決まった。総会では、前原氏がいう「政権交代の大きなプラットホーム」をつくることに対する高揚感もあったのも事実だろう。誰かが悪い、ではなく、結果に対する責任は全員にある。

 ただ、悔やまれるのは、希望の党に立憲民主、共産、社民の3党を加えた比例票が合計で2600万票を超え、自民党の1855万票を大きく上回ったことだ。自民党政権への「批判票」があるなか、多くの「死に票」を生んでしまったことは、野党第一党を担ってきたわれわれとして大きな責任を感じている。

 野党がバラバラでは与党に勝てないことははっきりしている。今回の選挙で目指したはずの「大きなプラットホーム(受け皿)」をつくる試みは、今後も続けていかなければならない。そのためには、地方組織と資金を持つ民進党がイニシアチブを取ることも必要だろう。

 2019年には統一地方選がある。そこで野党がつぶし合うことになれば、本当に終わってしまう。

 人生に「負け」はつきものだ。今回の落選も「人生の妙味」と捉えている。一旦、議員の立場を離れ、「自分の使命は何か」を見つめ直し、国政に対する新たな視点を持つ時間を頂いたと受け止めている。

 今後のことは慎重に判断したいが、地元奈良をはじめ、全国から温かい応援の声を頂いている。思いは国政以外にない。それも衆院だ。ここで歩みを止めるわけにはいかない。私は必ず国政に戻る。再び衆院奈良1区での議席奪還に向け、全力を尽くしたい。(馬淵澄夫・前民進党衆院議員)