【慰安婦問題いまだ終わらず】シュレーダー前首相と「慰安婦トラップ」 ドイツを利用したくてしょうがない韓国団体

2002年に来日したドイツのシュレーダー前首相

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 韓国の市民団体が、慰安婦像設置を狙っているのは米国だけでない。カナダ、オーストラリア、そして欧州への進出を狙っている。欧州は特にドイツだ。なぜなら、「日本軍慰安婦制度はアジアのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)」が彼らのキャッチフレーズ。「ホロコーストに謝罪したドイツを見習って日本は慰安婦に謝罪しろ」というのだ。

 悲劇を誇張するために「ホロコースト」を利用することは、ユダヤ人自身が反対している。それに戦時中、日本はユダヤ人を救ったのだ。そういった事実は無視し、韓国団体はドイツを利用したくてしようがない。

 ドイツ南西部のフライブルク市に昨年、姉妹都市である韓国の水原(スウォン)市から慰安婦像が寄贈されそうになったが中止となった。フライブルク市長はメディアのインタビューに「像設置の目的が、日本への外交圧力であることを知ったとき、私は悪用されたと感じた」と答えている。

 さて、ドイツに運んでしまった像は行き場がなくなった。韓国団体が次に狙ったのは南部のウィーゼント市にある民間のネパール・ヒマラヤ・パビリオン園だ。オーナーを説得して今年3月に設置した。いつものように、元慰安婦と称するおばあさんも参加して派手な除幕式も行った。

 ところが、オーナーは慰安婦像が日韓問題になっていることを知り、4月に「慰安婦は性奴隷」と刻まれている碑文だけを撤去した。

 9月には、ドイツのシュレーダー前首相が突然韓国を訪問し、元慰安婦が共同生活している「ナヌムの家」で彼女らと面会した。大歓迎を受けたシュレーダー氏は元慰安婦を抱擁し、「あなたたちをノーベル賞候補に推薦したい」「日本の次世代は過去の出来事の責任を取るべきだ」と語り、韓国メディアは大喜びでこれを報じた。

 「なでしこアクション」はすぐ、ドイツ語でシュレーダー氏に以下のような抗議の手紙を送った。

 「あなたの発言は私たち全ての日本人に対する侮辱です。貴方が慰安婦問題を全く知らないのは明らかです」「あなたの訪問したナヌムの家は北朝鮮と関係がある団体が運営しています」

 慰安婦についての誤解も関係資料を提示して説明し、返事を求めたが返ってこない。

 なぜ、シュレーダー氏が韓国の元慰安婦を訪問したのか。すぐに謎が解けた。ドイツ語通訳の韓国女性の恋人がいたのだ。73歳のシュレーダー氏にとっては4度目の結婚相手になるかもしれない、25歳年下の美しい女性だ。

 そのうち、シュレーダー氏が「ドイツに慰安婦像を建てる」と言い出すのではないかと心配だ。彼は「慰安婦トラップ」から目を覚ますことができるだろうか。

 ■山本優美子(やまもと・ゆみこ) 「なでしこアクション」代表。上智大卒。保守系活動にボランティアで関わるうちに慰安婦問題は女性が取り組むべきと考え、2011年に「正しい歴史を次世代に繋ぐネットワーク~なでしこアクション」を立ち上げ、代表となる。海外の邦人女性とも連携し、対外発信、国連対策にも取り組む。著書に『女性が守る日本の誇り-「慰安婦問題」の真実を訴えるなでしこ活動録』(青林堂)、共著に『国連が世界に広めた「慰安婦=性奴隷」の嘘-ジュネーブ国連派遣団報告』(自由社)など。