韓国、「ぼったくり大国」払拭に躍起 平昌五輪で宿泊料金10倍超、識者「『被害に遭う』覚悟必要」

開幕が迫る平昌五輪(ロイター)

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開幕を来年2月に控え、韓国で「ぼったくり問題」が取り沙汰されている。地元当局が、特需に便乗した宿泊料金の高騰防止に乗り出したが、それ以外にも、高い料金を請求されるケースが懸念されている。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は大会を通じた平和実現を掲げるが、「ぼったくり大国」の異名を払拭できるのか。

 「不当なぼったくり論争があった宿泊料金が下がっている。心配せず五輪を見に来てください」

 韓国紙、中央日報(1日、日本語版)によると、平昌がある江原(カンウォン)道の崔文洵(チェ・ムンスン)知事は11月末、ソウルでの記者懇談会でこう語った。

 崔氏は「最高1泊50万ウォン(約5万1800円)まで上がった宿泊料金が最近28万ウォン(約2万9000円)まで落ちた」といい、高速鉄道の開通に伴い「江原道の主な地域宿泊の料金は10万ウォン(約1万円)まで落ちるだろう」と説明した。

 知事が対策に乗り出すほど、五輪特需を当て込んだ宿泊施設の便乗値上げはひどかったようだ。1泊数千円のゲストハウスのドミトリールーム(相部屋)が1泊2万円以上だったり、1泊1万円程度のビジネスホテルの料金が10万円超に上がった例も伝えられた。

 まさに「ぼったくり大国」というしかない。

 ネット上では、ぼったくりのターゲットが外国人観光客との指摘もある。韓国語で料金を尋ねたときに比べて、英語で聞いたときは2倍の料金を提示されたという。「反日国家・韓国」ゆえ、日本人が被害に遭うことも想定される。

 国際オリンピック委員会(IOC)は、ドーピングの組織的不正があったとして、平昌五輪からロシア選手団を除外した。朝鮮半島危機を受け、欧米諸国の中には、五輪参加に懸念を示す声も出始めた。これに「ぼったくり」が加われば、平和の祭典で閑古鳥が鳴く状態になりかねない。

 韓国では五輪関係以外でも、不当料金が問題となっている。

 聯合ニュース(11月3日、日本語版)は、外国人相手のタクシー料金ぼったくりを防止するため、韓国政府が来年中に特定区間でタクシー料金定額制を導入する方針を明らかにしたと報じた。

 同記事には、仁川(インチョン)国際空港-ソウル中心部・光化門(クァンファムン)のタクシー料金について、「数十万ウォン(数万円)の法外な料金を取られるケースが多い」とある。

 ネットの韓国旅行ガイドでは、仁川国際空港~ソウル中心部の料金は5万ウォン(約5200円)~9万ウォン(約9300円)とあるから暴利だ。

 韓国事情に精通するジャーナリストの室谷克実氏は「地震のある日本には『助け合い精神』があるが、地震の少ない韓国には『助け合い精神』はない。そういう国では、窮状につけ込む『ぼったくり』がはやる」と説明し、次のように続けた。

 「江原道は業者に対し、『料金を下げなかったら、消防法に基づき検査する』『税務調査に入る』などと迫り、驚いた業者が値段を下げた。だが、それは宿泊基本料だけで、食事料金など、他のサービス名目でぼったくられる恐れがある。あの国に行く場合は『被害に遭う』という覚悟で行かなければならない」