【桂春蝶の蝶々発止。】朝日新聞を巨大ブーメランが直撃 「事実関係の誤り」「裏づけ取材の欠如」と批判する厚顔無恥さに驚き

朝日新聞16日朝刊の社説。「巨大ブーメラン」を想像させた

 私は、野党の体たらくをよく批判するせいか、「安倍政権に擦り寄る犬」みたいな批判を、ネット上で数多くされます。政権に擦り寄るなんて論外。安倍晋三首相の応援をしているわけではありません。

 消去法で判断した結果、「いまは現政権に託すしか方法がない」と考えているだけです。

 そもそも、私は原発推進反対論者で、消費税増税にも反対です。そんな本音をSNSに書けば、保守派の方々から「くたばれカス落語家」と言われてしまう(苦笑)。

 一方、憲法9条改正の議論はどんどん進めるべきだと思って発信すると、今度は左派の方々から「戦争好きのネトウヨ噺家」と言われる始末…。

 毎日毎日、右から左から攻撃され「右往左往」の日々を送っているわけです(笑)。

 そんなネットの世界を、「矛盾とブーメランのるつぼ」と思うことがありませんか?

 私は「ヘイトスピーチ」は許せません。だが、ヘイトスピーチを批判する人たちの表現の多くが、実はヘイトなんです。ヘイトを批判するなら表現に一定の品格を持たないと、ミイラ取りがミイラになってしまう。

 先日、「矛盾とブーメラン」を感じさせる新聞記事を読みました。朝日新聞16日朝刊の社説「BPO意見書 放送の倫理が問われた」です。

 MXテレビが、沖縄の米軍ヘリパッド建設への抗議活動を取りあげた番組で、事実関係の誤り、裏づけ取材の欠如、不適切な映像使用などがあったとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)の委員会が「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を出したことを取り上げた社説です。

 MXの姿勢は正されるべきでしょうが、私が驚いたのは、朝日新聞の以下の批判でした。

 「視聴者に届けるものをチェックするのは、放送に責任を持つ者の最低限の義務」「MXは、公共の電波の使用を認められた放送局としての自覚を欠いていた」「より刺激的なコンテンツを求められる場面もあるだろう。だが、やすきに流れてしまっては、存立基盤を掘り崩す」

 あきれましたね。私が朝日新聞の人間なら、恥ずかしくてMX批判なんてできないですよ。朝日新聞は慰安婦問題の大誤報で、今日も、この国と国民を貶め続けているではありませんか?

 それを棚に上げて、「事実関係の誤り」「裏づけ取材の欠如」と批判する厚顔無恥さに、私は驚いてしまいました。巨大なブーメランが、朝日新聞東京本社の社屋に突き刺さっている場面を想像してしまいましたね。

 新聞記者って、これくらいの矛盾で悩んでいたら仕事ができないのかな? それなら私には絶対になれない職業ですわ。気にしぃだから(笑)。

 ■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。