【江田憲司 俺がやらねば】野党再々編へ「天王山」は9月 バラバラの野党をどう束ねるか

希望の党などとの統一会派を目指す民進党の大塚耕平代表(左から3人目)ら執行部の面々

 皆さん! 明けましておめでとうございます。

 昨年の衆院選では、残念ながら、選挙直前、「排除の論理」により野党が分断され、票が分散した結果、安倍自民党に圧勝をもたらしてしまいました。この野党のふがいなさに、まずは心からおわび申し上げます。

 今年は、バラバラになった野党をどう束ねていくか、「野党再々編」が問われる年となります。その意味で私は、「無所属」というフリーな立場から、再び、再編に身を投じて、自民党に対抗できるライバル政党をつくりあげていけたらと思っています。

 二大政党が互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、ひとたび与党が国民無視の政治をすれば、そのライバル政党に取って代わられるという緊張感の中からでしか、国民本位の政治は絶対に生まれない! そう確信しているからです。

 ただ、性急にことを進めるつもりはありません。先の選挙の民意を得て今、立憲民主党があり、希望の党があり、無所属の会があるのです。その舌の根も乾かないうちに、永田町の論理で数合わせの「合従連衡」をするのでは、有権者の理解は得られません。まずは22日召集予定の通常国会で、100本近い法案の賛否、政策ごとの連携の可否などを通じて、おのずからその道筋は見えてくると思います。

 その大きな節目が来るのは、通常国会後でしょう。自民党総裁選や民進党代表選がある9月が、「天王山」です。安倍晋三総裁(首相)の3選も予断を許しませんし、民進党代表選は単に民進党のそれにあらず、野党再々編のあり方が大きな争点になることでしょう。

 そういう中で昨年末、民進党執行部は、立憲民主、希望両党に「統一会派」の結成を呼び掛けました。しかし、われわれは「希望まるごと」と組むつもりはありません。

 特に、その結党メンバーとは憲法観や安全保障政策で違いがあるからです。希望の党代表だった小池百合子都知事がやったことで唯一、良かったのは、基本政策で民進党をバラバラにしたこと。それを政策そっちのけで強引にまとめて、また「ごった煮政党」をつくっては、元の木阿弥(もくあみ)です。政治理念や基本政策を軸に、束ねる時も慎重にことを進めなければなりません。

 来年春には統一地方選、夏には参院選があるから急がなくては、と言われます。そうだとしても、残念ながら、次期参院選の関心など、まだ国民にはありません。地方選に至っては尚更です。

 関心がない時に、拙速に、期待も出ない新党をつくって「事前運動」をしても、かえって今度こそ有権者から見放されるだけです。参院選の関心は来年の年明け、いや、選挙のせいぜい1カ月前です。地方選に至っては、1週間前。「運動はそこからで良い」とは決して言いませんが、野党再々編は今年後半のどこかでできれば、万々歳でしょう。(江田憲司・民進党前代表代行)