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韓国・文政権、北の五輪不参加“恫喝”に身震い 「外相会合」では孤立必至

トランプ大統領からも、金正恩氏からも迫られ、立場がない文大統領(AP)

 韓国と北朝鮮は15日、板門店(パンムンジョム)の北朝鮮側施設「統一閣」で、平昌(ピョンチャン)冬季五輪に向けた実務協議を開いた。北朝鮮は事前に、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の発言を非難し、「五輪不参加」もチラつかせて揺さぶってきた。五輪を「人質」に取られて身震いする文政権。16日にカナダで開かれる北朝鮮問題の外相会合でも、韓国が「集中砲火」を浴びる可能性がある。 

 「和解局面に冷や水を浴びせる妄言」「ふぬけた詭弁(きべん)」

 北朝鮮の国営メディアは14日、文氏が10日の年頭記者会見で、米国主導の圧力が南北会談を実現させたとの認識を示したことや、北朝鮮の非核化に言及したことに強く反発した。

 そのうえで、「五輪に参加するわが方の代表団を乗せた列車やバスが、まだ平壌(ピョンヤン)にあることを理解すべきだ」として、南北対話を核問題協議に発展させたい韓国を恫喝(どうかつ)した。

 実務協議で、韓国側の首席代表を務める文化体育観光省の李宇盛(イ・ウソン)文化芸術政策室長は15日朝、ソウル出発に際し、「北朝鮮の芸術団訪問は多くの関心と期待を集めており、良い合意結果を出すよう落ち着いて協議に臨む」と記者団に話した。北朝鮮危機を理解していない発言だ。

 北朝鮮から揺さぶりを受ける韓国は、16日にカナダのバンクーバーで開催される外相会合で孤立する恐れもある。

 会合には、米国など朝鮮戦争の国連軍参加国に加え、日本や韓国などが出席し、北朝鮮に圧力をかける「包囲網」を形成できるかが問われる。

 国連安全保障理事会は昨年末の制裁決議で、北朝鮮への石油精製品の輸出を規制した。だが米国は、海上の船舶間で移し替える密輸が横行しているとみて、「密輸に関わる船舶への検査強化」を議題とする予定だ。

 米国の「圧力重視」を反映し、会合に先立つ15日の夕食会には「狂犬」ことジェームズ・マティス国防長官が出席する。

 拓殖大海外事情研究所所長の川上高司教授は、「軍事オプションを策定する閣僚が目を光らせ、各国の引き締めを図るのだろう」と分析する。

 その監視対象の筆頭候補が、「従北・反日・反米」姿勢が際立つ韓国・文政権の康京和(カン・ギョンファ)外相だ。

 韓国は、先の南北閣僚級会談で、北朝鮮の平昌五輪参加に際し、「必要な便宜を保障する」ことで合意した。国連制裁に抵触する支援を行う懸念が拭えないのだ。

 文政権には、米国だけでなく、慰安婦問題の日韓合意を事実上、反故にされた日本も厳しい姿勢で臨むとみられる。康氏が「従北」姿勢を鮮明にすれば、「四面楚歌(そか)」に陥りそうだ。

 前出の川上氏は「韓国が融和姿勢を打ち出す北朝鮮になびき、外相会合で孤立する状況はあり得る」と指摘し、続けた。

 「北朝鮮が、韓国を通じて『休戦状態から二度と戦争を起こさないために、平和条約を締結する』といった工作を仕掛け『米国こそが、脅威を与えている』との印象を浸透させれば、憂慮すべき事態になる」