韓国・文大統領の支持率が過去最低に 平昌五輪の南北合同Tに「不公平」批判絶えず

25日、ソウル北方の都羅山にある南北出入事務所から韓国に入るアイスホッケー女子の北朝鮮選手ら(韓国取材団・共同)

 【ソウル=桜井紀雄】2月9日に開幕する平昌五輪で、南北合同チーム結成が決まったアイスホッケー女子の北朝鮮選手団が25日、現地を視察する北朝鮮代表団の先発隊とともに韓国入りした。合同チームを「平和五輪」の象徴とみなす文在寅政権に対し、韓国内で北朝鮮選手の参加を「不公平だ」とする批判が絶えず、文大統領の支持率は過去最低を記録した。

 「ようこそ」。25日午後、韓国中部、鎮川の練習施設に到着した監督やスタッフを含む北朝鮮選手団15人は、韓国選手らから花束の歓迎を受けた。「私たちは一つだ」と声をそろえて記念写真にも納まった。北朝鮮のパク・チョルホ監督は「全ての技術を発揮してよい競技ができるよう努力する」と話した。

 合同チームは合同練習を進め、2月4日にスウェーデンとの強化試合に臨む。同月14日の1次リーグ最終戦では日本と対戦する。

 国際オリンピック委員会(IOC)は、韓国の23選手に北朝鮮の12人を加えた計35選手の登録を特例として承認。試合ごとの出場は規定通り22選手に限られ、うち最低3人は北朝鮮選手とすることに決まった。

 北朝鮮選手の選抜など全権を委ねられた合同チームのマリー総監督は「時間が足りない」との認識を示しており、どこまでチームワークを高められるか不安視されている。

 また、韓国選手の出場機会を奪うことは避けられず、韓国選手の意思を問わずに進めた合同チーム結成には、韓国の若者を中心に反発が強い。世論調査会社のリアルメーターが25日、発表した文氏の支持率は前週より6・2ポイント下落し、59・8%と大統領就任後初めて6割を割り込んだ。不支持率は6・3ポイント上がり、35・6%となった。

 北朝鮮体育省の尹勇福副局長をトップとした先発隊8人は、選手団とは別に五輪会場がある北東部の江原道に向かい、応援団を含む代表団の宿泊先候補などを見て回った。27日まで滞在し、江陵や平昌の競技場や選手村、プレスセンターのほか、ソウルでは、テコンドー演武団の公演場所候補を視察する見通しだ。