平昌五輪ボランティア、労働環境劣悪で2200人離脱 氷点下20度…温水シャワー出ず

IOCのバッハ会長(右端)と記念撮影するボランティアスタッフ=1月30日(AP)

 開幕まで1週間の平昌(ピョンチャン)五輪で、労働環境の劣悪さなどを理由に、2000人以上のボランティアスタッフが離脱していると産経新聞が報じた。

 開会式やスキー競技が行われる平昌の会場では、連日午後10時半まで、大学生ボランティアが20分交代で車両案内を続ける。

 だが、氷点下20度にも達する極寒に加え、「100人の宿舎に洗濯機が3台しかない」「居室の温水シャワーが出ない」などと不満が続出。平昌五輪組織委によると、昨年11月時点では約1万8000人登録されていたボランティアは、1月31日までに2194人が離脱したという。

 組織委は相次ぐ指摘を受けて同日、待遇改善策を発表。取材に対し「人的余裕は十分にあり、大会運営に支障はない」と強調する。

 観戦チケット販売状況にも疑問の声が上がっている。昨年11月の段階で達成率が30%程度にとどまっていた目標販売数(全販売数の80%)は1月29日現在で74・1%にまで上昇。一見順調にみえるが、実際には政府の呼びかけを受けた自治体や大企業の大量購入が数字を押し上げている。ソウル市では30億ウォン(約3億円)を超える予算を組み、チケット4万2000枚を購入。低所得者層などに無料配布するという。