北軍事パレード、新型短距離ミサイル登場 移動式発射車両不足か

8日、平壌で行われた軍事パレードで登場した、新型とみられる短距離弾道ミサイル(手前)=(朝鮮中央通信撮影・共同)

 【ワシントン=黒瀬悦成】米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は8日、北朝鮮が朝鮮人民軍創建70年の記念日に行った軍事パレードで固体燃料式の新型短距離弾道ミサイルが初登場していたことが分かったとする分析を発表した。

 38ノースによると、新型ミサイルはロシアの通常弾頭ミサイル、9K720「イスカンデル」を土台に開発されたとみられる一方、韓国軍の短距離ミサイル「玄武(ヒョンム)2」とも多数の共通点がある。従来の北朝鮮の短距離ミサイル「KN02」よりもわずかに大きく、射程はイスカンデルと同等の約400キロに達すると推定されるという。

 同サイトはまた、米本土を射程に収める新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」を搭載した移動式発射車両が4基しか公開されなかったことに注目している。

 北朝鮮は中国から16輪大型トラック「WS51200」を6両購入し、18輪に改造して火星15の移動式発射車両として使用。しかし、4両しか登場しなかったのは6両全部を改良するのが間に合わなかったとみられるほか、同じくパレードに登場したICBM「火星14」3基が貨物トレーラーに載せられていたことから、北朝鮮で移動式発射車両が不足している可能性が高いと分析した。

 一方、米領グアムへの攻撃を想定した中距離弾道ミサイル「ムスダン」についてはパレードに登場しなかったことから、開発が凍結されたとの見方を示した。