安倍首相とトランプ大統領75分の電話会談、韓国の「対北傾斜」警告 藤井氏「『日米vs南北朝鮮』構図高まる」

14日夜、トランプ大統領と75分間にわたる電話会談を終え、取材に応じた安倍首相(写真)

 安倍晋三首相は14日夜、ドナルド・トランプ米大統領と電話で会談し、「核・ミサイル開発」を強行する北朝鮮に最大限の圧力をかけ続ける方針で一致した。平昌(ピョンチャン)冬季五輪に合わせて「南北融和」に異常に傾斜する韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に“最終警告”を発する意図もありそうだ。五輪・パラリンピック中は見合わせている米韓合同軍事演習を実施する重要性についても確認した。

 安倍首相「(文氏が訪朝に前向きな姿勢を示しているが)韓国が崩されないようにしよう」

 トランプ氏「シンゾウ、その通りだ」

 政府関係者によると、両首脳は日本時間14日午後10時過ぎから、何と約75分間、電話会談した。北朝鮮情勢に関する意見交換が大半で、最新の軍事情報も含めて、突っ込んだ分析をしたという。

 安倍首相は会談後、「今、この瞬間も北朝鮮は『核・ミサイル開発』を続けている。この現実を直視すべきだ」「対話のための対話では意味がない」「日米同盟は決して揺るがないことを確認した」「どのようにして北朝鮮の(不可逆的な)非核化を実現していくか、しっかりと話をした」などと、公邸前で記者団に語った。

 平昌五輪を契機に「南北融和ムード」が高まるなか、北朝鮮の脅威と対峙する姿勢を改めて世界に示し、「核・ミサイル開発」の時間稼ぎを許さない覚悟を明確にした。

 五輪開会式に出席したマイク・ペンス米副大統領が、北朝鮮との直接対話の用意があるという米紙報道も流れたが、両首脳は北朝鮮への圧力路線に変更はないとの考えを申し合わせた。

 官邸周辺は「安倍首相は電話会談で、日韓首脳会談(9日)での文氏の言動や感触について、トランプ氏に細かく説明したはずだ。日米当局者の間では、北朝鮮が五輪を利用した情報工作を仕掛け、文氏が同調していることへの不信感や憤りが高まっている」と語る。

 75分間の電話首脳会談をどうみるか。日米韓の連携はどうなりそうか。

 国際政治学者の藤井厳喜氏は「日米間に齟齬はない。韓国は脱落しつつあると見るべきだ」といい、続けた。

 「ペンス氏は『平昌五輪を政治利用させないために行く』と米国を出発した。北朝鮮が軍事パレードをした8日も、ペンス氏は横田基地で『いつでも戦う用意がある』と演説をした。安倍首相とペンス氏は、文氏に『このままでは韓国は無くなる』と最終警告をするために平昌に行った。結果、『日米vs南北朝鮮』という構図が高まっていると認識したはずだ。日米電話首脳会談では『文氏は説得したが厳しい』『日米は結束していこう』と一致したのではないか」