確定申告スタート…くすぶる「森友問題」佐川長官どうする? 麻生氏は更迭拒否「極めて有能な役人」

佐川宣寿長官

 立憲民主、希望、民進、自由、社民の野党5党は16日午後、学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、財務省理財局長時代の国会答弁が批判されている国税庁の佐川宣寿(のぶひさ)長官に直接説明を求めるため、財務省を訪問する。折しもこの日は、確定申告の初日。財務省側の対応によっては、国民の不信感が増幅し、徴税業務への影響が懸念される。

 佐川氏は昨年、学園側との交渉で「価格を提示したことも、いくらで買いたいとの希望があったこともない」などと答弁していた。だが、近畿財務局の内部文書や、学園側との協議を録音した音声データの存在が明らかになり、答弁の信用性に疑義が生じている。

 共産党は15日の衆院予算委員会で、2016年に録音されたとみられる2時間分の音声データのやりとり全文を、財務省側に提示したと明かした。同党の宮本岳志衆院議員は、記者団に「(国と学園が)口裏合わせをしていたことがより明瞭となった」と話した。

 一方、政権側は一歩も引かない。

 麻生太郎副総理兼財務相は、佐川氏について「極めて有能な役人だ」と述べ、野党が要求する長官更迭を改めて拒否している。