「平壌五輪」批判ラップがYouTubeで人気爆発 従北・文政権を揶揄 「ここは北韓なのか、南韓なのか 全世界が嗤ってる」

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪で鮮明となった韓国・文在寅(ムン・ジェイン)政権の「従北姿勢」を痛烈批判するラップ調の歌が1月に動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」で公開され、驚異的な再生数を記録している。公正な社会の実現をうたいながら、北朝鮮を優先する文政権に対して、韓国の若年層が怒り始めていることの表れといえる。

 ♪ここは北韓なのか、南韓なのか 全世界が嗤(わら)ってる「平壌(ピョンヤン)オリンピック」 オレは嫌いだ

 ♪オリンピックを使って堂々と朝貢してる わが国の選手より北朝鮮の野郎たちが優先なのか

 ♪一体どうして北朝鮮に気を遣っているのか 金正恩(キム・ジョンウン)のブタ野郎に気を遣っているからだ

 1月26日にユーチューブにアップされた「平昌に想う」という意味のタイトルの曲は、文政権を揶揄(やゆ)する内容に満ちている。

 17日現在で再生回数が152万回を超える人気ぶりだが、投稿者は「Boy Bugs(虫少年)」と名乗り、実名は公表していない。

 それだけ、曲の文政権批判は強烈だ。

 曲には「公正さと希望のようなものはお前たちにない」という歌詞がある。文大統領が掲げてきた「公正」のありようを全面否定している。

 確かに、平昌五輪での文政権の対応は公正さを欠いていた。アイスホッケー女子の南北合同チーム結成をめぐり、韓国代表の選手らの意思を確かめもせず、北朝鮮代表の合流を決めた。

 五輪期間中に公演を行った北朝鮮の三池淵(サムジヨン)管弦楽団の韓国入りにあたっては、韓国政府が独自制裁で入港禁止にしている北朝鮮の貨客船「万景峰(マンギョンボン)92」の入港を「例外措置」として認めた。金銭面でも北朝鮮代表団や芸術団、応援団の滞在経費などに、南北協力基金から28億6000万ウォン(約2億9000万円)を支出し、韓国政府が負担することを決めた。

 韓国では大学生の就職難が社会問題化している。そんな状況にもかかわらず、「核・ミサイル開発」に邁進(まいしん)する北朝鮮にすり寄る文政権に対し、若年層から反発が沸き起こっている。

 「平昌に想う」の歌詞の中でも「気安く増やすといった仕事はもっと減った 北朝鮮の野郎たちに支援するモノはもっと増えた」と批判している。

 この歌が支持される背景について、朝鮮半島情勢に詳しい麗澤大の西岡力客員教授は「若い世代の中で、公正な社会といいながら北朝鮮を優先している文政権に対する反発が表面化したということだろう。組織化はされていないが、有名な大学でも文氏を批判する壁新聞が貼られたり、太極旗デモに大学生が出てきて演説したりするような動きが起きている」と話している。