希望・細野氏孤立 皆から悪者扱い…「私はまるでダース・ベイダー」

希望民進両党の構図

 希望の党の細野豪志元環境相が孤立を深めている。民進党出身者に対する過去の「排除」発言が災いし、党執行部が模索する民進党との合流の足かせになっているからだ。党内からも民進党からも「細野切り」を求める声は絶えず、居場所はどこにも見当たらない。(奥原慎平)

 民進党の岡田克也常任顧問は13日の記者会見で、希望の党との合流構想を牽制(けんせい)した上で、こう強調した。

 「希望の党の中できちんと対応されることが『けじめ』だと考えている」

 岡田氏が言外に求めているのは「細野切り」にほかならない。岡田氏ら衆院民進党にとって連携の最大の障害が細野氏だからだ。衆院選前、細野氏が民進党の野田佳彦前首相らに対し露骨な「排除」発言をしたことの遺恨はなお根深い。

 もっとも、希望の党執行部もこうした忌避感は織り込み済みだ。玉木雄一郎代表は1月26日、民進党との連携に軸足を移すことを狙い、衆院選で訴えた安全保障法制の実質的容認と憲法9条改正への積極姿勢を軌道修正する党見解を発表した。「党創設メンバーの細野氏が到底のめない内容」(玉木氏周辺)を示すことで、「分党」を唱える口実を与えようとしたのだ。

 結果、松沢成文参院議員団代表ら党創設メンバーの一部が執行部に分党を提案したものの、細野氏は同調しなかった。党見解の策定作業に先立ち、執行部は細野氏に対し離党や党憲法調査会長の辞任も促した。民進党との連携の足かせになっていることを陰に陽に伝えようと試みたわけだが、細野氏には届かなかった。

 むしろ、細野氏は各方面から「悪者」扱いされている状況に釈然としない思いを抱いているようだ。

 希望の党の小池百合子前代表(東京都知事)の側近によると、野田氏への「排除」発言は小池氏側の指示を受けたもので、細野氏は後日、「野田さんには恩義がある」と涙ながらに悔悟の念を口にしたという。

 細野氏は最近、周囲にこんな本音を漏らした。

 「まるで(映画『スター・ウォーズ』の悪役の)ダース・ベイダーだ…」