【親も知らない今どき入試】18年の国公立大志願者数ランク 1万人超の千葉大3年連続トップ

 日曜日(25日)から、国公立大の前期試験が始まる。そこで、今週は今年の国公立大志願者数ランクを紹介したい。

 文科省によると、今年の国公立大志願者数は46万5708人。昨年比5078人、1・1%の減少となった。国立大が5913人、1・8%減で公立大は微増だった。

 近年は学費の安さから国公立大人気が高かったが、7年連続の志願者減となった。前期、後期試験とも志願者が減った。

 予備校関係者は「今年はセンター試験の総合点が昨年並みに落ち着き、平穏な結果となった。国立大で後期試験廃止が続き、1校受験に近づいており、前期は微減で、後期が大きく減っている理由です。今後も後期廃止が続きそうですが、国立大は2回受験機会を設けることになっており、代わりに推薦・AO入試が増えていくとみられます」という。

 後期試験を実施しないのは東大、大阪大など。1学部・学類しか実施しないのが一橋大、東京工業大、名古屋大、京大などの難関有名大で、後期試験の実施大学は減少している。

 大手予備校の入試担当者は「それ以外にも志願者が減った要因としては、“文高理低”の学部人気で、理系学部の定員が大きい国公立大が敬遠された。経済系の人気が高く、農学部の人気が下がっています」という。

 志願者数トップは、3年連続で千葉大。唯一1万人を超えた。首都圏で医学部を含む10学部もある総合国立大は、東大を除くと準難関大といわれる千葉大だけというのも人気の理由か。受験生の安全志向も大きい。

 5位は昨年の8位からアップした富山大だった。上位は規模の大きい大学が多く、募集人員は2000人を超えるが、富山大は1428人と規模が小さい。都市デザイン学部の新設、工学部の学科改組など改革が志願者増に結びついた。工学部の前期は、昨年から2次試験重視の方式を導入し、人気を集めた。

 入試ミスで揺れる大阪大は10位で志願者増。昨年後期を廃止して志願者が減ったが、今年は反動で増えたとみられる。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。