厚労省倉庫に段ボール32箱「不適切」データ処理問題 野党議員、政府に早期照合を要求

地下室にあったという調査原票が入った段ボール箱の山=23日、厚労省

 裁量労働制をめぐる厚労省のデータ不備問題で、野党5党の国会議員約10人は23日、当日通告の「突撃」で厚労省を訪問し、データの元となった記録の保管場所に乗り込んだ。調査原票が入った段ボール箱32箱を報道陣に公開させて、政府に早期照合を要求した。

 野党議員らは、職員と押し問答の末、厚労省内の地下室に入り、原票が入っていた段ボール箱32箱や、見つかった状況を確認した。モリカケ騒動でも見せた、視察パフォーマンスは見事だった。

 原票について、加藤勝信厚労相は14日の国会答弁で「なくなった」と説明していたが、後日、地下室で見つかったとして陳謝した。

 希望の党の山井和則衆院議員は視察後、「段ボールを開ければ一目で原票だと分かる。地下室で隠していたのではないか」と語り、その後の国会質疑で「私は来週月曜日(午前)9時半からもう一回質問する。32箱見てきた。データが正しいかどうか、(裁量労働制で働く人の労働時間が1日)1時間以下という25件だけでもいい。できればすべて(当日午前)9時までに調べてほしい」と要求した。

 大量の原票の精査には長時間を要しそうだ。過労死を防ぐ「働き方改革」が叫ばれるなか、厚労省職員の過重労働も心配される。