【松井一郎 維新伝心】大阪でG20開催の意義 「大都市は東京だけではない」訴える絶好の機会に

大阪市で来年、G20首脳会議の開催が決まった

 来年の20カ国・地域(G20)の首脳会議が、大阪市で開催されることが決まった。これは、大阪という都市の格が高まると、非常にうれしく思う。日本初のG20首脳会議の開催地となり、歴史に名を残すことができ、誇らしく感じている。

 G20首脳会議の開催地には、財務相・中央銀行総裁会議の開催が決まった福岡市など、複数の都市が手を挙げていた。その中で大阪が選ばれた理由として、「都市のポテンシャル(潜在能力)」が評価されたからだと自負している。

 具体的には、まずインフラが整っている。アクセスに便利な空港が、大阪(伊丹)空港(大阪府豊中市)と、関西国際空港(同泉佐野市)、神戸空港(兵庫県神戸市)と3つもある。道路や鉄道も整備されている。

 会議の関係者だけで、約3万人が一斉に訪れるが、宿泊ホテルも十分確保できる。世界が注目する歴史も文化もある。こうした魅力について、大阪府市などが緊密に連携をとり、大阪全体でアピールしてきたことが、招致成功につながった。

 大阪には現在、多くの外国人観光客が訪れ、都市としても人気が高まっている。だが、世界で「日本の都市」と聞けば、まだ「東京」を挙げる人は多いだろう。

 こうしたなか、大阪でG20首脳会議が開催されることは、世界中の人々に「日本には大阪という可能性の高い大都市がある」「東京だけではない」と認識してもらえる絶好の機会になる。

 会議関係者は、大阪だけでなく、関西全体で「おもてなし」をし、歓迎したいと考えている。

 関西は、京都や奈良など、日本文化の集積地でもある。関西全体で、日本の良さを各国首脳の方々に感じてもらうことができれば、これ以上にうれしいことはない。

 G20では、経済効果も期待される。

 例えば、サウジアラビアの代表は「大名行列」のように団体で行動するのが通例とみられ、消費も旺盛だと聞いている。約3万人の関係者が来阪すれば、経済効果は間違いないだろう。大阪の知名度が広がれば、会議終了後も、大阪、関西にとって大きな財産になる。

 首脳会議の議題は、その時の世界での重要課題がテーマとなる。日本政府が考えることだが、アジアで開催される首脳会議であり、世界的脅威である北朝鮮の「核・ミサイル開発」の問題が解決され、平和が実感できるものになってほしい。

 G20首脳会議の開催決定は、大阪が誘致を目指している「2025年の万博誘致」に大きな弾みとなった。今年6月には、BIE(博覧会事務局)総会での最終プレゼンテーションがある。世界の要人を迎え入れることができるポテンシャルのある都市だということを、BIE加盟各国にアピールし、11月の開催地決定につなげたい。(日本維新の会代表、大阪府知事・松井一郎)