【親も知らない今どき入試】栄東が断トツ1位! 18年首都圏私立中志願者数ランク

 2018年の中学入試も終了した。そこで、今年の中学入試の志願者数ランクを紹介したい。

 今年の首都圏の中学入試受験生数は、首都圏模試センターの集計によると、4年連続で増えた。そのなかで、トップは栄東で4年連続の1万人超。2位は開智で埼玉勢が1、2位を独占、2校とも志願者を増やした。

 地元塾の講師は「中学受験熱が高まってきていることに加えて、埼玉の入試は1月10日と早く、2月1日から始まる東京や神奈川が本命の受験生の腕試しで志願者が多いのでしょう。そのため、例年、志願者は多いのですが、合格者が多いのも特徴で、倍率はそれほど高くありません」と話す。

 栄東は一昨年、東大合格者数が初めて県内トップになった。開智は昨年、過去最高の東大合格者18人で、実績アップも志願者増の一因だ。

 千葉も1月20日と試験開始が早い。その影響もあって、3位に東邦大付東邦、4位に市川、7位に専修大松戸が入った。埼玉、千葉勢ともすべて共学校。開成や桜蔭のように、東京や神奈川のトップ校は男女別学校が多いのとは対照的だ。

 東京では、学校改革を行って人気を集めている学校が多い。5位の広尾学園、6位の三田国際学園はもとは女子校で今は共学校だ。ランク中、9位の東京都市大付が男子校、10位の豊島岡女子学園が女子校で、別学校は2校だけ。

 今年の特徴について、大手塾の講師は「近年、大学付属校の人気が高いのですが、今年も続いた。20年度の大学入試改革が不安ということから、大学付属中からエスカレーター式での大学進学を考えている保護者が多いようです。しかし、今回、改革されるのは今のセンター試験ですから、影響が大きいのは国公立大です。私立大入試は今まで通り大学独自の試験ですから、そんなに気にしなくてもいいと思います。それより付属校の良さをもっと知って選んでほしい」という。

 付属校を目指すのなら、中高6年プラス大学4年のあわせて10年で、自分の興味、関心を極めたほうがよさそうだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。