【桂春蝶の蝶々発止。】感動の五輪に水差した某新聞社論説委員のコメント そんなに日の丸や君が代が憎いなら…

平昌五輪のメダリストたち。日本中に感動を与えてくれた

 熱気にあふれた韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪が閉幕しました。今回、日本人選手の活躍はすごかったです。感動しました! 金4銀5銅4の計13個のメダルは過去の冬季五輪で最多でした。

 ちなみに、日本の冬季五輪のメダル獲得数は、1960年代は3大会すべてでゼロ。70年代もゼロが一度あり、80年代の3大会は1つずつでした。平昌の結果がどれだけ素晴らしいか、伝わってきますよね。

 私が五輪で一等好きなのは開会式です。今回はトンガのピタ・タウファトファ選手が盛り上げてくれましたよね。上半身裸の民族衣装は、極寒平昌の氷も溶かすほどの熱いものを感じさせてくれました。

 彼は閉幕式も同じ衣装で参加し、世界を盛り上げた…その姿勢には本当に頭が下がります。帰国すれば英雄となること、間違いないでしょう。

 五輪は、お国事情を理解する、いい機会でもあります。

 イラン選手団が入場行進した際、旗手を務めた女性が泣いていました。数年前まで、イランでは男女が別々のゲレンデでスキーをしなければならなかったそうです。法改正でようやく、良質のゲレンデで練習ができるようになり、五輪出場がかなったそうです。

 彼女には五輪に参加することが「金メダル」なのでしょう。その涙に、私もジーンときました。

 お国の事情といえば、五輪旗を掲げて参加した「OAR」(=ロシアからの五輪選手)も印象的でしたよね。

 組織的なドーピング問題で、個人資格で参加したロシア国籍の選手たちのことです。私が彼らの立場だったら、祖国を背負うことができない五輪は、寂しい心持ちだったろうなと思いました。

 やはり、自らの故郷や国を背負って競技することは選手にとって一番の「誇り」だし、大きな「力」になると、私は強く思います。日本のメダリストが日の丸を掲げて観客にアピールする姿はそれを証明しています。

 しかし、そのムードをぶち壊す言葉を聞いてしまいました。

 ある有名左派番組で、新聞社の論説委員の以下のコメントです。

 「オリンピックを堪能したが『日本! 日本!』と、皆が言わないと許してもらえないような社会の空気に気を付けるべき!」

 皆さん、「日本」と言わないと許してもらえないムードなんて、近年ありましたか? 一体どんな妄想なんでしょうか?

 なぜ、日本人が日本人選手を応援することに、水を差すようなことを言うのか…。私にはその感覚が理解できません。

 そんなに、日の丸や君が代が憎いなら、他国に引っ越しすればいいのに…。そんなことを思ってしまうのは、私だけでしょうか?

 ■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。