習政権の軍拡路線鮮明に 国防費4年ぶり増加、米への対抗意識あらわ

軍拡まっしぐらの習指導部=5日、中国・北京(AP)

 膨張する国防費-。中国・北京で5日に開幕した第13期全国人民代表大会(全人代=国会)第1回会議。同日公表された2018年予算案によると、国防費は前年実績比8.1%増の1兆1069億5100万元(約18兆4000億円)を計上した。国防予算の伸び率は前年比1.1ポイント増えて4年ぶりに増加に転じ、習近平指導部の軍拡路線が鮮明となった。

 習指導部は昨年10月の共産党大会で、21世紀中頃までに米軍と並ぶ「世界一流の軍隊」を建設する目標を掲げ、海空軍の戦力増強やサイバー作戦、宇宙開発への資源投入を進めている。

 中国の国防予算は米国に次いで世界2位の規模で、米国の約4分の1、日本の防衛費(2018年度予算案)の3倍以上。トランプ米政権は19会計年度予算案の国防費を前年比13%増とするなど軍備増強にかじを切っている。中国が4年ぶりに国防費の伸び率を加速させたのは、米国に対抗する意思の表れとみられる。